キャリアデザインセンターは12月8日、「職場の人間関係」に関する調査結果を発表した。調査は11月1日~13日、同社運営サイト「女の転職type」の会員749名を対象にインターネットで行われた。
現在の職場の人間関係を採点してもらったところ、「70~89点」(38.5%)が最も多く、平均は62.0点という結果に。不満を感じる相手は、「上司」(57.0%)がダントツの1位に。次いで「先輩」(27.2%)、「同僚」(25.2%)と続き、「不満を感じる相手はいない」と回答した人は13.1%だった。
また、その相手に対して、どのような不満を感じるかを教えてもらったところ、1位「信頼できない」(52.3%)、2位「尊敬できない」(49.8%)、3位「価値観・性格が合わない」(48.8%)が上位にあがった。
一方、職場で「出会えてよかった」と思える相手がいる人は89.9%。内訳をみると、1位「同僚」(54.9%)、2位「先輩」(46.9%)、3位「上司」(40.2%)という結果に。「出会えてよかった」と思える理由を聞くと、「信頼できる」(69.7%)、「尊敬できる」(59.8%)、「仕事ができる」(56.5%)という声が多くあがった。
また、「不満を感じる相手」と「出会えてよかった相手」を比較してみると、「同僚」や「先輩」「後輩」は、「出会えてよかった相手」としての回答数が「不満を感じる相手」の約2倍となっており、逆に「上司」や「社長」は半減。近い立場で気持ちを共有できる相手か、そうでないか、でこのギャップが生まれていることがうかがえた。
次に、「人間関係がきっかけで転職を考えたことはあるか?」と尋ねたところ、78.4%が「ある(実際に転職した)」と回答。そのうち、実際に転職した人は48.9%。
実際に転職したと回答した人に、転職して人間関係の不満は改善したかどうかを尋ねると、「やや改善した」が38.0%、「かなり改善した」が32.1%と、約7割の人が転職で人間関係がよくなっていることが明らかに。一方、「改善しなかった」人は15.8%。理由を尋ねると、「実際に働いてみないと分からないことだった」(79.0%)で、次いで「相性が悪かった」(40.3%)、「運が悪かった」(32.3%)と続いた。
最後に、職場の人間関係を円滑にするために努力していることを教えてもらったところ、「こまめに報告、連絡、相談する」(88.1%)、「積極的にコミュニケーションを取る」(83.6%)、「相手の立場になって考える」(82.8%)といった声が多くあがった。