学情は12月8日、「就職人気企業ランキング」を文理別に比較し、結果を発表した。調査は4月1日~10月31日、2024年3月卒業予定の全国大学3年生、大学院1年生8,345名を対象にインターネットで行われた。
文系部門の就職人気企業ランキングをみると、「伊藤忠商事」がトップに。また、続く2位の「講談」社を筆頭に、4位「集英社」、8位「KADOKAWA」など、「マスコミ」が30位以内に8社ランクイン。6位の「オリエンタルランド、」11位の「JTBグループ」、19位の「星野リゾート・マネジメント」など、「レジャー・旅行」関連が人気を集めている点も特徴となっている。
一方、理系部門のトップは「味の素」。3位の「アサヒ飲料」、6位の「森永乳業」、8位の「ロッテ」など、「食品」が30位以内に12社入っている。また、「食品」と並び人気を集めたのが、ソフトウェア・情報処理・ゲームなど「IT関連」の企業で、2位の「任天堂」を筆頭に、4位の「Sky」、10位の「アウトソーシングテクノロジー」、15位の「NTTデータ」、16位の「グーグル」など、「IT関連」の企業が複数ランクイン。DX推進を受け、IT業界が高い支持を得ていることが分かった。
また、理系部門では「ジョブ型採用」を実施する企業が好まれている傾向が見てとれ、1位の「味の素」は、2023年卒採用の募集実績として「R&D/研究開発」「生産」「DX」などの職種別での募集要項を公開。2位の「任天堂」も、「開発」「デザイン」などコース別の採用を実施している他、3位の「アサヒ飲料」も、2023年卒採用の募集実績として「データアナリスト」「生産研究」「エンジニアリング」など初期配属を明確にした募集要項を公開している。