米国発のファッションカジュアルブランド「FOREVER21(フォーエバー21)」は、12月6日に2023年春夏モデルを発表した。
2019年に日本から完全撤退したFOREVER21は、2023年春にアダストリアをパートナーとして日本に再上陸、2023年2月21日には自社ECを、また同年4月には大阪・ららぽーと門真に第1号店をオープンする予定だ。
新生「FOREVER21」のテーマはトレンド&ハイクオリティ
かつて大量生産・大量販売・大量廃棄のイメージが強かったFOREVER21だが、再上陸に当たって過去のイメージから大きく転換する。アダストリアのクリエイティブディレクター・野田 源太郎氏は「前回の経験を活かして時代に対して必要とされるブランドとして何をすべきか考え、新生FOREVER21では『トレンド&ハイクオリティ』を大テーマに掲げます」と語る。
また米国発・世界で展開するブランドではあるものの、8割は日本で企画した製品、残り2割はアメリカから仕入れるものと、現在の日本のマーケットにローカライズしたファッションを届けるという。
ミックスも楽しい6つのカテゴリー
再上陸にあたり、新作コレクションは6つのカテゴリーを用意する。FOREVER21の代名詞でもあるデニムをはじめ、トレンドを落とし込みつつベーシックなデザインの「BASIC」、90年代レトロやポップカルチャーを現代のストリートにモダナイズした「STREET」、モードにストリートのエッセンスを入れて崩した「MODE」、カラフルなY2Kレトロの「POP」、クールさを感じるガーリーなライン「FEMINNE」、そしてビンテージとモダンが融合する「VINTAGE」だ。
「BASIC」はデニムやストライプシャツなど定番のデザインに、トレンドを落とし込んだデザインやカラーが揃う。また「トレンド&ハイクオリティ」を大テーマに掲げているように、オーガニックコットンを使ったインナーをはじめ、品質や着心地を重視した製品が並ぶ。
「FOREVER21を買ってみようという入口にしたい」というデニムは、4000~5000円前後と価格は抑えつつクオリティにはこだわっているという。スキニー・ベルボトム・ハイウエストなど様々なタイプが投入される。
「STREET」はサブカルチャーを背景に持つ90年代エディトリアルファッションがテーマ。
モードにFOREVER21らしいストリートさを加えているという「MODE」は、モノトーンをベースに差し色が映えるデザインが揃う。メンズライクなセットアップや春らしいメッシュのシャツやカーディガンが注目アイテムだ。
「Y2Kファッションの我々の答え」という「POP」カテゴリーでは、カラフルでレトロモダンな商品を提案。インパクトの強いボーダーなど、1枚で主役級のアイテムが揃う。
「FEMINNE」は韓国アイドルらしい雰囲気も感じるカテゴリー。日本の"かわいい"だけでなく、アジアンカルチャーを取り入れている。
春らしいペールトーンのカラーやヘルシーな肩見せなど、アメリカとはまた違う日本オリジナルの商品が楽しめる。
「VINTAGE」カテゴリーは、レトロ・ロマンティック・ノスタルジーをコンセプトにリミックスしたファッションが揃う。
また野菜をモチーフにした日本オリジナルのキャラクター「Vegetables21」の雑貨も。バッグやアクセサリー、iPhoneケースが登場する。
なお価格帯はトップスが3,000~4,000円前後、ボトムスが4,000~6,000円前後、アウターが5,000~6,000円前後を予定しているという。