Miraieは12月7日、「シニアエンジニアについての意識調査」の結果を発表した。調査は11月18日~19日、フリーエンジニア・派遣・外部人材・外部業務委託を活用している企業担当者1,007名を対象にインターネットで行われた。
「外部人材を利用する際に年齢制限を設けていますか?」と質問したところ、67.4%が「設けている」と回答。その内訳を見ると、特に「50歳以上は採用しない」(32.5%)の割合が顕著で、昨年の16.5%から32.5%とほぼ倍増。次いで「40歳以上は採用しない」(19.4%)、「60歳以上は採用しない」(15.5%)と続き、「設けていない」企業は32.6%だった。
年齢制限を設けている理由については、「体力面に不安がある」(39.9%)が最も多く、次いで「新しい技術に付いてこられない(付いてこられていない)気がする」(36.7%)、「同じ能力でも単価が上がりがち」(36.7%)、「現場は若い層が多く雰囲気が合わない」(22.7%)が上位となった。
次に、企業が利用(採用)したいと考えるシニアエンジニア(50歳以上)の特徴について調査を行った。
まず、「人間性」に関して、年齢が高くても採用したいと思う人材の特徴を教えてもらったところ、「コミュニケーション力が高い」(54.2%)、「真面目で正確にやってくれる」(51.4%)、「信頼性が高い」(49.5%)が上位に。
「技術面」に関しては、「さまざまな環境に適応できる」(50.8%)が最も多く、次いで「高い専門性を持っている」(50.6%)、「仕事が速く、しかも質が高い」(47.7%)と続いた。
また、シニアエンジニア(50歳以上)の一番の利点を聞いたところ、「経験が豊富で、意外な解決法などを知っている(知っていそう)」(42.8%)、「仕事を続けていることから来る信頼性」(32.0%)、「単価の割に能力の平均値が高い(高そう)」(15.9%)、「人間関係など、本業以外の面もいろいろ気が利く(利きそう)」(8.5%)と続き、「スキル」や「知識」よりも、「経験」や「信頼性」に関する回答が多かったのは昨年と変わらないが、その割合がより増えているよう。
最後に、「今後もシニアエンジニアを活用していきたいですか?」と聞くと、88.4%が「活用していきたい」と回答した。