YKK APは12月6日、「冬に発生する家庭内の課題と窓の関係についての意識調査」の結果を発表した。調査は11月16日〜21日、20代〜60代の男女1,105人を対象に行われたもの。
まず、冬の住まいで困っている事について聞いたところ、最も多かったのは「暖房使用による電気代の上昇」で52.9%となり、次いで「朝起きたときに室内が寒い」が51.0%、「トイレ/浴室・脱衣室/廊下が寒い」が48.2%、「窓に結露が発生する」が(43.3%)で続いた。
結露を放置するとカビが発生する原因となることを知っているか尋ねると、「知っている」「なんとなく知っている」と回答した人は合わせて86.5%にものぼった。一方で、結露を発生させない対策を実施している人は27.9%にとどまっている。
結露対策を実施していない人に理由を聞いてみると、「対策を行うのが面倒」(32.1%)、「どんな対策があるのかよくわからない」(31.9%)が上位となった。
結露を抑えるには「十分な換気」と「水蒸気の発生源を減らす生活」が必要。具体的には調理時や就寝前に換気をしたり、洗濯物の室内干しを控えたりすることなどが重要という。窓まわりは結露が発生しやすい場所のため、窓を断熱化することが結露対策の大きなポイントになる。
12月1日に「冬の節電要請」が発令される事を知っていた人は合わせて69.7%(「知っている」が37.6%、「なんとなく知っている」が32.1%)である一方で、実際に具体的な対策を実施しようと考えている人は17.3%にとどまっている。
具体的な節電対策方法の質問では、暖房にまつわる「暖房の設定温度を変更する」「暖房の利用時間を減らす」のどちらかまたは両方を実施しようとしている人は64.4%である事が分かった。
資源エネルギー庁によると、冬季の家庭における1世帯1日あたりの電力消費量(2018年度)は14.2kWで、そのうち32.7%が「エアコン」、14.9%が「冷蔵庫」、9.3%が「照明」で、この3つで全体の半数以上を占めているという。