ステランティスジャパンはこのほど、フィアット プロフェッショナルのベストセラー商用車「デュカト」(DUCATO)を発売した。
日本市場初導入となるデュカトは、2020年に誕生40周年を迎えた長い歴史をもつ小型商用車だ。2020年と2021年にはヨーロッパにおいてベストセラーとなり、欧州商用車市場で7割のシェアを獲得している。
日本市場には活況を呈するキャンピングカーのベース車両として正式導入する。
フィアットのデザインチームは、他社とは一線を画す魅力的でイタリアならではのスタイリングを提供。大型のフロントグリルには、イタリアのアテッサ工場で製造されたことを示す象徴的なフィアットのエンブレムが装着されている。
LEDテクノロジーを採用したヘッドライトおよびデイタイムランニングライトを装備し、デュカトならではのライト・シグネチャーを表現。バンパー下部の左右には、コーナリング機能付きフロントフォグランプを備えている。
ボディ骨格には、日本の商用車セグメントでは他に類を見ない伝統の「オールフォワード」アーキテクチャーを採用。前輪駆動の利点をいかした広い荷室空間と多様なアレンジにより、優れた快適性と積載性を実現している。
インテリアは実用的であると同時に、安全で快適な空間であることを念頭にデザイン。電動パーキングブレーキや機能的で省スペースなドアパネルの採用により、広いキャビンスペースを実現している。操作スイッチ類を集約した革巻きのステアリングホイール、メーター類は7インチフルカラーTFTディスプレイとするなど、乗用車と遜色のない運転感覚を味わうことができる。
また、デジタル処理したリヤビュー画像を表示するデジタル・ルームミラーを採用し、後方視界を確保。センターコンソール中央には10インチ・タッチスクリーンを備えたUconnectインターフェイスを装備し、ナビゲーションシステムをはじめ、Apple CarPlay/Android Autoも使用可能だ。
さらに、スマートフォン用ワイヤレスチャージャー、3つのUSBポート(Type-A × 1, Type-C × 2)、さらに3つのカップホルダーを装備。キーレスエントリー&ゴー機能により、キャビンおよび荷室ドアのロック/ロック解除やエンジンの始動はキーなしで行うことができる。
運転席および助手席にはキャプテンシートを採用。一体型ヘッドレスト、幅広のバックレスト、サポートの優れたダブル・アームレストを備え、快適性を高めている。また運転席、助手席ともに180度回転させることができるため、キャンピングカーユースの際には、車両前方のスペースも効率的に利用が可能となる。
今回日本に導入される2022年モデルのデュカトは最高出力180hp、最大トルク450Nmを発生する第3世代の2.2リッター MultiJet 3ディーゼルエンジンを搭載。高効率かつ耐久・信頼性に優れたこのエンジンには、スムーズな作動を特長とする最新の9速オートマチック・トランスミッションが組み合わされる。
デュカトは商用車カテゴリーでありながら、乗用車セグメントに準じたパッシブ&アクティブセーフティ機能を備えている。スピードリミッター、予期せぬ障害物に遭遇した場合のブレーキ制御(フォワードコリジョンウォーニングおよび歩行者検知機能付き衝突被害軽減ブレーキ)、ドライバーの意図しない走行レーンからの逸脱を防ぐ、レーンキーピングアシスト、トラフィックサインレコグニションなどを装備する。
エレクトロニック スタビリティ コントロール(ESC)は、車両安定性のための最先端の電子システム。車両の走行状態(方向と車輪の動き)を常に監視し、必要に応じて片輪にブレーキをかけたり、エンジン出力を低下させるなど、より安全性を高める。
トラクションプラスは泥、砂、雪などの走行をサポートするインテリジェント電子制御式ディファレンシャルロック。スリップしたホイールから最もグリップしているホイールにトルクを伝達し、トラクションを回復させる。
価格は「DUCATO Van L2H2」512.5万円、「DUCATO Van L3H2」530万円、「DUCATO Van L3H3」547.5万円。
ボディカラーは標準ソリッドカラー(デュカト ホワイト)に加え、2種類のスペシャルソリッドカラー(エクスペディション グレー、ランサローテ グレー)、3種類のメタリックカラー(メタリック ブラック、アイアン グレー、アーテンス グレー)から選択可能。ボディペイントオプション価格はスペシャルソリッド/メタリックともに8.8万円。