米フロリダ州に住む女性・Amanda Ramirezさんが、Kraft Heinz社のチーズソース入りのショートパスタ「Velveeta Shells & Cheese」が「3分半で食べられるかのように消費者を騙している」として、同社に対して500万ドル(約6.9億円)の損害賠償を要求する裁判を起こしたことが、ネットで話題になっている。

  • レンチン「3分半」でパスタ完成は虚偽、米国で約6.9億円の賠償を求め裁判に

    レンチン「3分半」で完成は虚偽として裁判沙汰に。損害賠償要求はなんと500万ドル(約6.9億円)

米国フロリダ州南部地区の連邦地方裁判所に提出された裁判書類によれば、裁判は電子レンジで調理できるKraft Heinz社のカップ入りパスタ「Velveeta Shells & Cheese」に関するもので、この商品は、パッケージに「電子レンジで3分半温めれば完成する」と書かれているのだが、この調理時間が、作る際の全ての工程を考慮できていないとして争うようだ。

具体的には、この商品を完成させるには、まずフタとソースを袋から取り出し、適量の水を加えて、カップを電子レンジで加熱した後に、チーズソースを入れて、かき混ぜるという工程が必要で、それを踏まえると、3分半では完成するはずがないとしている。訴状には、「3分半で完成という表示を見た消費者は、それが未開封の状態から食べられる状態になるまでの時間を表していると信じるだろう」と書かれていたそうだ。

Ramirezさんは、8個入りで税抜10.99ドル(約1,500円)の同商品は、パッケージに記載されている「虚偽かつ誤解を招く表現」が、他の競合商品ではなく、同社の製品を選ぶ理由となっている主張。その結果、不当に儲かっているため、この請求は正当だとしている。

対するKraft Heinz社側は、この裁判を「くだらない」として、「訴えに対して強く反論する」と声明を出している。

ネット上では「実にアメリカらしい、訴えたもん勝ち」「税金のムダ使いここに極まる」「アメリカ人って本当訴えるの好きだよねぇ、面白い国民性」などの声が寄せられた。