東京都教育委員会が、不登校などの支援が必要な子供たちがインターネット上の仮想空間で学習や交流ができるメタバースプラットフォーム「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム」を提供することを発表した。12月中に新宿区教育委員会と連携して、同区内の小中学生約30人を対象に試用を開始するという。

  • 不登校児の学習・交流支援に「メタバース」を活用へ、東京都教委

    メタバースで学習や交流できる

「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム」は、小中学性を対象とする、日本語指導や、不登校児などへの支援を目的とした仮想空間。仮想空間に設けられた建物では、3階に不登校などで通学が困難な生徒向けのフロア、2階に日本に来たばかりで日本語指導が必要な生徒向けフロア、1階に共用フロアを用意。授業スペースで、ウェブ会議システムを使った一斉学習も行えるという、校舎のような造りになっている。

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    「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム」のイメージ

生徒たちは自分のアバターで、フロア内を自由に動き回り、交流スペースで友達と喋ったり、相談スペースで支援員へ相談したりできるそう。都教委は12月中に開始する試用の結果を踏まえ、2023年春以降、他の区市町村にも順次プラットフォームを拡大する予定としている。

ネット上では「これがあれば登校しなくて済むね」「コロナ終わるまで全員これでいいんじゃないの」「リアルとバーチャルの橋渡しになるような空間になってほしいものだ」などの声が寄せられた。