俳優の西島秀俊、お笑いコンビ・錦鯉の長谷川雅紀、楽器を持たないパンクバンド・BiSH、上戸彩ら白戸家メンバーが出演する、ソフトバンクの新CM「SPY テンテンスリー」編が、10日より放送される。
新CMでは、西島が造園師になりすまして登場。公園で仲良くBiSHの動画を観る上戸彩ら白戸家を監視する。動画内でBiSHが歌う「与作」の歌詞が「ヘイヘイホー」ではなく、「テンテンスリー」という聞きなじみのないフレーズになっており、戸惑う白戸家。しかし、次第にリズムに乗り出し、その様子を見ていた西島もつい真似してしまう。ラストには、突然、与作(長谷川)という名の木こりが現れる。
■錦鯉・長谷川雅紀インタビュー
――長谷川さん、こんにちは。
こーんにちはー!
――流行語大賞、残念でした。
そうなんですよ。流行語大賞に絶対入ると周りから言われましたし、結構お子さんが言ってるという話を聞いて、僕も期待していたんですけど、ノミネートすらされなくて。でも、よくよく考えたら、「こんにちは」は昔からある言葉なんですよね(笑)。そこで、来年に向けて新たに「おーじゃましまーす!」というのも考えたんですけど、それもあるよと言われました。
――長年続く白戸家CMシリーズの撮影に、どんな気持ちで臨みましたか?
やっぱり感慨深いというか、普通にお茶の間で見ていた世界に、僕も入れると初めて聞いた時は感動しました。セリフは短いというか、ひと言でしたが、監督から言われたことの100%以上を出そうという気持ちで臨んだので、そういう気合いとか、思いや魂が伝わったらいいなと思います。
――お芝居をするのは初めてですか?
芸人をやる前、はるか昔に札幌でちょっとだけお芝居をやっていましたが、監督や演出の方から「こんな感じで」と言われたことをやるのは、やっぱり楽しいですね。
――白戸家のCMに出ると伝えた時、相方の渡辺(隆)さんは何と仰っていましたか?
撮影前、「これから行くんだよ」という話を入れたら、「あー、頑張ってきてね」みたいな一言だったんですよ。でも、その一言の中に、うらやましいなと、頑張ってこいよという意味が混じっていることを、彼の目の輝きから見逃しませんでした。
――今後俳優として演じてみたい役柄は?
先生役をやってみたいです。子供の頃から先生が出てくるドラマをよく見ていたので、やりたい気持ちはありますね。生徒より頭が悪い先生とか。あと、探偵も面白そうですよね。本当はかっこいい、クールな探偵がいいんですけど、それはちょっと似合わないので、二枚目がいて、その人と一緒に出てくる、ちょっとドジな三枚目ぐらいの役がいいかもしれません。
――体を張ったロケで印象に残っているものは?
バンジージャンプが怖かったですね。テレビで見ている時は、できるなと思っていたんですよ。でも、実際バンジージャンプを飛ぶ場所に行って、下を見たらもう動けなくて、その時は1時間ぐらい飛べなかったです。結局自分からは行けなくて、最終的に係員さんにちょんと肩を押してもらってやっと飛べたんですけど、あんな経験は初めてだったから、ちょっと怖かったですね。
■BiSHインタビュー
――ソフトバンクバージョンの与作ソングを歌った感想を聞かせてください。
アイナ・ジ・エンド:原曲を聞いた時、決意とか覚悟がいっぱいにじみ渡った曲だなと思って。それをBiSHが歌うのは結構大変だなと思いましたが、ソフトバンクバージョンにアレンジした与作ソングは、ちょっと楽しげな感じだったので、等身大で歌えたかなと思います。
――白戸家のCMの世界に出演者として登場した感想は?
セントチヒロ・チッチ:ソフトバンクといえば白戸家のイメージがすごくあって。あの世界に入りたいと思えるようなワクワクするCMばかりですし、BiSHの1個の夢として、ソフトバンクのCMに出たいとずっと思っていたので、本当にうれしいなと思いました。ですよね、ハシヤスメさん?
ハシヤスメ・アツコ:そうなんです。ハシヤスメは5年前のインタビューで「ソフトバンクのCMに出たい」と書いたんですよ。夢が叶いました。今まで見ていた白戸家の世界の中にBiSHが入れて、しかも白戸家がBiSHの動画を見ている演出ということで、もうテンション上がりまくりです。本当にうれしいです。ありがとうございます!
――今回の楽曲に合わせて踊った感想をお聞かせください。
アユニ・D:テンテンスリーの振付がすごくキュートでチャーミングなので、今年はあと少しですけど、流行らせたいと思います。
リンリン:ジャンプする度にテンテンスリーの振付を踊って。
チッチ:おはようとか、挨拶代わりにいいかも(笑)。
――2022年を振り返ってみてどんな1年でしたか?
ハシヤスメ:2022年は12カ月連続でCDを出させていただく初の試みもありましたし、それだけ特別なことをしている中で新しい風をBiSHにいっぱいもたらしてくれた、とても印象的な1年だったなと思います。
モモコグミカンパニー:今年は本当に激動で、ライブツアーも大箱と同時並行でやらせていただいたりして、まだツアーの途中ですが、そこで会えるお客さんをすごく大切にできた一年だったかなと思います。
――BiSHが解散を迎える2023年はどんな年にしたいですか?
リンリン:清掃員(BiSHファンの総称)に感謝をいっぱい届けながら、ライブもいっぱいしたいです。あとは、空き時間にメンバーといろいろ地方へお出かけする機会がもう今しかないので、そういう楽しみをたくさん味わいたいなと思います。
アユニ:BiSHを好きでいてくださる方はもちろん、これから出会う方にとってもハートフルな年にしたいですね。優しさと感謝を忘れずにいきたいと思います。
チッチ:BiSHとしていろんなことをやってきた中で、今回のソフトバンクのCMとか、まだまだやったことがないことがたくさんあるので、何事も決め付けず、BiSHみんなで手を取り合って、真心込めて、愛を込めて生きていきたいと思います。
アイナ:私はBiSHの活動がない日は、家で駄目な生活を送ってしまうぐらいなので、BiSHと一緒にいられる時や、ツアー中にリンリンやチッチとよく行く散歩とか、みんなでいろんなところを見たり、知らないところに行ったりして、吸収する日々にしたいと思います。
ハシヤスメ:2023年は、老若男女みんなに愛される、みんなのBiSHになりたいです。
モモコ:今年も激動でしたが、来年は特に自分が目にする景色の一瞬一瞬を大切にしていきたいと思います。
■西島秀俊・上戸彩・樋口可南子インタビュー
――2022年のSPYシリーズを振り返って感想をお聞かせください。
上戸彩:オシャレですよね、SPYシリーズ。オシャレじゃないですか?
西島秀俊:オシャレですか。
樋口可南子:最初はすごくスタイリッシュだったのに。
西島:最近はスパイ感がなくなってきましたね。
樋口:もうスパイの顔も覚えたしね。
上戸:さすがに覚えますよね。
樋口:覚えました。だいたい隠す気もなくなってきたでしょ?
西島:イヤホンが付いていればいいだろう、みたいな。
上戸:もう全出しですもんね。
西島:1本目からだいぶ方向性が変わってきている気がします。
上戸:そうですよね。1本目はもっとかっこよかったのに。
――2023年のSPYシリーズはどんな作品にしていきたいですか?
西島:白戸家の皆さんもスパイをしてみたらどうですか?
樋口:そもそもスパイに観察される白戸家が不思議だと思うんですよ。だから、白戸家がなんでこんなに不思議なのかが、スパイたちを通して分かってくると面白いかなと。私たちも知りたいし。
上戸:この幸せな家族に、スパイたちが一体化しちゃうのもいいですよね。幸せだなってみんなで言い合えるCMに、いつかたどり着きたいです。
樋口:スパイたちが一緒にいても、違和感ないですから。
西島:もう家にも入ってますしね。これ以上近づけないぐらい。あとは、誰かに変装するとか。
上戸:白戸家のメンバーに変装するのはアリですね。
西島:でも、危ないなぁ。あんまり変なこと言うと、やらされそうだから(笑)。
樋口:お兄ちゃんに変装とか。
上戸:私に変装してほしい(笑)。
――SPYシリーズ初登場の錦鯉・長谷川さんの印象をお聞かせください。
西島:僕は長谷川さんと同い年なんですよ。だから、勝手にちょっと親近感があるというか。
樋口:何歳?
西島:51歳です。たぶん同じようなテレビを見て育ってきたので、いろいろ話したいですね。
樋口:彩ちゃんはコンテストの司会で。
上戸:去年は感動でした。皆さん泣いていましたし、私ももらっちゃいました。
樋口:本当にうれしい優勝でしたね。
上戸:男性陣の皆さんがボロボロ泣いていて。錦鯉さんはもう人生全てがドラマなので、そっちにも引っ張られちゃって、すごく感動しました。
――「テンテンスリー」と口ずさんでしまうCMにちなんで、最近思わず歌を口ずさんでしまうようなうれしい出来事がありましたらお聞かせください。
上戸:鼻歌とか歌いますか?
西島:……。
上戸:あ、歌うんだ(笑)。
西島:何も答えてないじゃないですか。
樋口:歌う、歌う。
上戸:聞きたい!
西島:よくないですよ、本当に。2人して僕に何かやらせようとするのは。現場でもちょいちょい、やってくんないかなーみたいなことがありましたし(笑)。僕は最近、変身する役をやったんですよ。自分のベルトもできて、ついに子供の頃からの夢が叶いました。
上戸:すごい! 家で変身したりするんですか?
西島:ベルトの発売にすごく時間が掛かっていて、来年ぐらいだと思うんですけど。
上戸:うわー、最高ですね。
西島:最高ですよ。夢って本当に叶うんだな、と思いました。
上戸:私は仲野太賀さんにお会いできたことですね。別の作品のお仕事でお会いしたんですけど、ずっと役者さんとして尊敬していて、お芝居が大好きだったので、あの作品の、あのシーンの、あのお芝居が好きでしたとか、あれも見てます、これも見ましたとか、いっぱい会話させていただいて、とても楽しかったです。その時、「僕たち実は共演してますよね」と言われて、「そうだそうだ、(ソフトバンクの)CMで共演してますね」となって。お忙しそうでした。
――忘年会シーズンということで、皆さんがよくカラオケで歌う曲は?
上戸:カラオケは行かれますか?
西島:いや、あんまり行かないですね。
上戸:行きますよね、その顔は。
西島:行かないです。よくないですよ、本当に。
上戸:歌ってる。マイクを奪っちゃうタイプだ~。
西島:あんまり行かないって言ってるのに、信用してないじゃないですか(笑)。
上戸:スパイとして騙さないといけないのにね。
樋口:彩ちゃんは歌うでしょ?
上戸:私は歌手活動をしていましたが、歌が本当に苦手で、カラオケも大の苦手です。作品の打ち上げとかで、たまにありますけど、あれほど嫌なことがないというか。だから、カラオケに行ったら電話番かな(笑)。
西島:注文する人。
上戸:「◯◯ください」って。
樋口:どうしても歌わないといけない時は、百恵ちゃんとかテレサ・テンさんを歌いますね。
――ちなみに、西島さんはどなたの鼻歌を歌うんでしょうか?
西島:え! ?
樋口:え、じゃないの(笑)。
上戸:心の声が出ちゃった。
西島:僕はスピッツさんが好きなので、スピッツの曲を歌います。