フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)が、YouTubeに進出した。1,000以上のアーカイブの中から名作・話題作の10タイトルを選出し、ダイジェスト版を制作。新たに開設した『FUJITV GLOBAL CHANNEL』で世界配信されている。

この日本語ナレーション版『ザ・ノンフィクション 3mn』の語りを担当するのは、同局の斉藤舞子アナウンサー。読み終えての感想を聞いた――。

  • 『ザ・ノンフィクション 3mn』のナレーションを担当する斉藤舞子アナ

    『ザ・ノンフィクション 3mn』のナレーションを担当する斉藤舞子アナ

収録を終えて、「一つ一つ、本を読み進めるかのように、映像を見ながらナレーションをあて、内容を噛みしめました」という斉藤アナ。そして、「あっという間に感じる収録でした。もっと深く知りたい、と引き込まれました」と、視聴者目線でその魅力を語る。

10タイトルの中で、特に印象に残ったものとして挙げるのは、熱血和尚と傷ついた子どもたちの魂の触れ合いを、11年にわたり記録した『おじさん、ありがとう~ショウとタクマと熱血和尚~』(2019年6月2日放送)で、「本編でも読ませていただきましたが、何度触れてもグッと来ます」と、今回の収録でも心を打つものがあった。

『熱血和尚』シリーズは、「第36回ATP賞」グランプリ、「2020年日本民間放送連盟賞」テレビ教養番組部門・最優秀賞、「第57回ギャラクシー賞」奨励賞、「ニューヨークフェスティバル2020」ドキュメンタリー宗教/哲学部門・銀賞&国連グローバルコミュニケーション賞・銅賞と、各賞を受賞。このように『ザ・ノンフィクション』は、国内外で高い評価を得た作品が多く、今回の世界配信でどのような反応があるのか、注目が集まる。

  • 『おじさん、ありがとう~ショウとタクマと熱血和尚~』 (C)フジテレビ

そんな『ザ・ノンフィクション』のYouTubeについて、「見て各々が感じることが全てかと思いますので、ぜひ一度ご覧いただけたらと思います。そして、魅力を回りに発信してもらえたら幸いです」と視聴者に呼びかける斉藤アナ。

その魅力は、3分のダイジェスト版になっても色あせず、「メッセージが伝わり、様々な感情が生まれるかと思います。“3分”をきっかけに元の作品を見ていただいてもいいかもしれませんね」と話した。

配信10作品の地上波版の情報は、以下の通り。

・『片付けられない部屋~ゴミに埋もれた思い出~』(2022年7月24日放送)
 …ゴミだらけの部屋で暮らす東大卒・みずきさんが物を捨てられないワケ

・『しっくりくる生き方』(2017年2月12日放送)
 …借金450万円・人生どん底の地下アイドル・きららさんの人生

・『ジャンクビジネスな人々』(2005年5月22日放送)
 …覆面パントマイム・路上の小銭を拾う「地見屋(じみや)」 日銭を稼ぎ生きぬく人々

・『禍の中でこの街は…~新宿2丁目のコンチママ~』(2020年10月11日、10月18日放送)
 …新宿二丁目で最も長い歴史を持つショーパブ コロナ禍であえぐ人々の苦悩

・『泣き虫舞妓物語 2022~夢と希望と涙の行方~』(2022年7月10日、7月17日放送)
 …京都の花街で憧れの舞妓になりたい、ひとり故郷を離れた少女の夢の行方

・『孤独死の向こう側~27歳の遺品整理人~』(2020月6月21日放送)
 …「孤独死は誰にでも…」 現場をミニチュア再現する27歳・女性遺品整理人

・『犬と猫の向こう側』(2018年6月3日、6月10日放送)
 …犬猫の「殺処分ゼロ」を目指して闘う人、多頭飼育崩壊の現場

・『私が踊り続けるわけ~53歳のストリッパー物語~』(2021年2月7日放送)
 …国内最高齢のストリッパー・星愛美(53)が舞台に立ち続ける理由

・『女装と家族と終活と~キャンディさんの人生~』(2021年8月1日放送)
 …69歳の女装愛好家の終活、やりたいことを貫くキャンディさんの人生

・『おじさん、ありがとう~ショウとタクマと熱血和尚~』(2019年6月2日放送)
 …熱血和尚と傷ついた子どもたち、魂の触れ合い・11年間の記録