今回、Honda SENSING Eliteの次世代技術として、以下の機能が発表された。人のように経験しながら成長するホンダ独自のAI技術により、複雑なシーンの認識や一般道路のような複雑な環境への対応を可能とし、自宅から目的地まで、一般道路も含めた安全・安心でシームレスな移動を支援する技術の開発に取り組んでいるという。
(1)一般道路運転支援
- AIを用いたリスク予測による事故回避
- アダプティブ・クルーズ・コントロール
- 車線維持支援
- (幹線道路渋滞時用)ハンズオフ機能
(2)自動駐車支援
- 自宅駐車場における自動出庫・入庫
- (将来的な目標)外出先での呼び出し・乗り捨てが可能なオートバレーパーキング
(3)高速道路全域運転支援(機能の追加)
- 合流・分岐シーンでの支援(ハンズオフ機能対応)
- (2020年代後半の技術確立目標)高速道路本線全域での自動運転レベル3の実現
なお、これらの機能は2020年代半ばから順次適用を開始しているとする。
一方のHonda SENSING 360の次世代技術としては、以下の機能が発表された。これにより、健康起因やヒューマンエラーで発生する事故を削減し、ユーザーが「積極的に出かけたい」、「もっと遠くまで行きたい」と思えるクルマの提供を目指すとしている。
- ハンズオフ機能付高度車線内運転支援機能
- ハンズオフ機能付高度車線変更支援機能
- ドライバー異常時対応システム
- 降車時車両接近警報
- ドライバーの状態と前方リスクを検知回避支援を行う技術 (注意喚起・衝突注意警報、車線内回避支援技術、緊急回避操舵支援技術)
これらの機能は、2024年以降にHonda SENSING 360に追加され、順次グローバルでの適用を始めるとしている。なお、Honda SENSING 360については、2030年までに先進国において四輪車全機種に適用するという。
また、国内の販売車種に搭載されているHonda SENSINGの最新バージョンである「二輪検知機能付Honda SENSING」については、2030年までに全世界における四輪車全機種への適用を目指すとしている。
ホンダは、さらに機能の進化を続けることで、2030年に、全世界でホンダの二輪車・四輪車が関与する交通事故死者の半減を目指すとする。そして2050年には、全世界でホンダの二輪車・四輪車が関与する交通事故の死者をゼロにすることを目指すとした。