最先端かつ最高級の映像・音響技術を取り入れた、「Dolby Cinema(ドルビーシネマ)」が12月1日、新宿バルト9に導入された。映画の魅力を最大限に引き出すドルビーシネマで、プレミアムなシネマ体験をしてみてはいかが!?

  • 左より、内覧会で司会を務めた堀尾正明氏、ドルビージャパン代表取締役社長の大沢幸弘氏、俳優の小林涼子氏

音響と映像の最新技術が映画に命を宿す

オープンに先駆けて行われた内覧会では、フリーアナウンサー堀尾正明氏の司会で進行。ドルビージャパン 代表取締役社長の大沢幸弘氏に加え、俳優の小林涼子氏も登壇してドルビーシネマの魅力を発信。

小池百合子東京都知事からのお祝いのメッセージも紹介された。

大沢社長は冒頭、「最高の音楽と、上質な映画に囲まれて、感動の涙を流すような、そんな時間はいかがでしょうか。映画に命を宿し、究極のシネマ体験を提供するドルビーシネマで、その違いと迫力をご堪能ください」との挨拶する。

  • 提供:ドルビージャパン

ドルビーシネマで究極のエンターテインメント体験

音響と映像の最新テクノロジーにより、究極のシネマ体験が得られる「ドルビーシネマ」には、次のような特徴がある。

映像技術「Dolby Vision(ドルビービジョン)」

最先端のレーザープロジェクター2台が映像を投影。驚異的なコントラストを可能にすることで、従来表現できなかった深いディテールも明確に再現する。さらに圧倒的な明るさの表現力で、広色域での鮮明な色彩を余すことなく映し出すことに成功。色のグラデーション表現も可能にした。

立体音響技術の「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」

世界中で7,500ものスクリーンに導入。スピーカーの数による制約を超越することで、正確なサウンド位置の再現を可能にした。

そしてシアター内のデザインも特徴的だ。厳選された資材を用い、音響設備と座席配置を最適化することで、映画に集中できるようにトータルデザインしている。

エントランスではオーディオ・ビジュアル・パス(AVP)と呼ばれる巨大なモニターがお出迎え。シアターに入る瞬間から作品の世界観に吸い込まれる感覚がある。

  • エントランスに設けられたAVP(オーディオビジュアルパス)が映画本編の世界感を映し出す

これが本当の黒! 6色の絵が100色になるドルビーシネマ

邦画初のドルビーシネマ作品となった『轢き逃げ 最高の最悪な日』(東映)に出演した俳優の小林涼子氏は「本物の黒色、色彩の豊かさには毎回驚かされています」というほどのドルビーシネマフリークでもある。

「ドルビーの方にお聞きしたところ、『6色の色鉛筆で絵を描いていた子どもが、100色の色鉛筆を手に入れて塗っているよう』と表現されていたのが、本当にそうだなあと実感できます」と感想を語る。

確かに小林氏の言う通り、スクリーンの黒色はキリッと締まり、観客に没入感を与え、さらに「劇場内を立体的に駆け巡る音」が臨場感を強調する。

今後ドルビーシネマで観たい作品を問われると、ライブ感を体感したいとの理由から『アリー/スター誕生』(ワーナー・ブラザース)『ボヘミアン・ラプソディ』(20世紀フォックス)、ドルビーシネマ3Dで上映される『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(ウォルト・ディズニー・ジャパン)を挙げた。

  • 俳優の小林涼子氏 提供:ドルビージャパン

世界中を席巻するドルビーシネマ

世界の映画ファンからの、ドルビーシネマへの視線は熱い。

大沢氏は、「ドルビーシネマは興行会社28社に採用され、世界でおよそ450ものスクリーンに導入されていること」「前回のアカデミー賞23部門のうち、19部門の受賞作がドルビーの技術を採用していた」と説明。

日本での今後の展開については「数を増やすことが最大の目標ではない」としながらも、「映画会社、地域とのバランスを考慮しニーズに応じて増やしていきたい」と抱負を述べた。

最先端技術がもたらす究極のエンターテインメント「Dolby Cinema」。時には喧騒から離れ、映画の中の世界にどっぷり浸かってみたいものだ。