クルマのサブスクリプションサービスを展開するKINTOが「電気自動車(バッテリーEV=BEV)への関心度調査2022」を実施した。調査対象はクルマを保有していて、環境問題に関心があると回答した550名。買うならどのBEVにするかという設問では、日産のあのクルマが1位を獲得した。
買うならどのBEV?
同調査は2022年11月14日、IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査にて行った。
「保有しているクルマの種類」については「ガソリン車」が69.3%、「ハイブリッド自動車」(HEV)が37.3%、「電気自動車」(BEV)が8.2%という回答。ガソリン車の保有率が依然として高い一方、HEVとBEVの比率が昨年より高まった。ちなみに、BEV保有比率は昨年の調査では4.5%だった。
「クルマを買い換えるとしたら、次は何を選びたいか」(複数回答)では「HEV」が58.0%、「ガソリン車」が40.4%、「BEV」が34.9%という結果に。やはりHEVの人気が高いようだ。
前問で「BEV」と回答した人に「理由」(複数回答)を質問したところ、「排気ガスがなく環境に優しいから」が58.3%、「走行コストが安いから」が46.4%、「カーボンニュートラルに配慮しているから」が39.6%という回答となった。
同じく「BEV」と回答した人に「自宅にクルマの充電設備があるか」聞いたところ、「もともと充電設備を設置している」が17.2%、「充電設備の設置を予定している」が38.0%となる一方、「充電設備の設置は検討していない」が42.7%だった。
BEVに買い替えるとしたら「タイミングはいつ頃を検討しているか」には、「1年以内」が16.1%、「1年~3年以内」が19.3%、「3年~5年以内」が19.3%という回答。しかしながら、4人に1人が「わからない」と答えるなど、まだまだ様子見といった感じ。中長期的にBEV購入を検討している人が多いことがわかる。
「実際にBEVを購入するとしたら、どの車種を検討するか」(複数回答)との質問では、日産自動車「リーフ」が38.0%、日産「サクラ」が28.2%、マツダ「MX-30 EV MODEL」が21.5%、テスラ「モデル3」が20.2%、トヨタ自動車「bZ4X」が18.4%という結果に。2022年に発売となった軽自動車のBEV「サクラ」が急激に人気を高めている様子だ。
次の買い替えで「BEV」を選択しなかった人に「理由」(複数回答)を尋ねたところ、「車両価格が高額」が53.4%、「フル充電で走れる距離(航続距離)が短いから」が45.3%、「外出先で充電できる場所が少ない」が41.9%という回答が上位となった。
最後に「BEVに期待したいこと」(複数回答)を質問したところ、「車両価格を下げてほしい」が72.0%、「フル充電で走れる距離(航続距離)を伸ばしてほしい」が58.0%、「外出先でも充電できる環境を増やしてほしい」が51.6%という回答が上位にあがった。
クルマを買い替える際には「HE)」を選ぶと答えた人が約6割で最多となり、依然としてHEV人気が高いことがわかった。BEVを選んだ3割以上の人は、選ぶ理由は昨年と変わらず「排気ガスがなく環境に優しいから」が最多の結果となった。