中京テレビ・日本テレビ系バラエティ特番『日本で一番早いお笑いバトル! フットンダ王決定戦2023』が、今回も年を越えた1月1日深夜2時から早朝6時まで、4時間にわたって生放送される。ついに干支が一回りし、12回目の開催を迎えるMCのタカアンドトシに、話を聞いた――。

  • タカアンドトシのタカ(左)とトシ

    タカアンドトシのタカ(左)とトシ

■いまだに誰からも“師匠”と呼ばれない(笑)

実際にあるものを“モジる”“イジる”お題に芸人たちが回答し、面白ければ“布団がふっとぶ”同番組。今回は「フットンダ新時代」をテーマに、史上最多の初出場芸人、レジェンド王者推薦の「NEXTフットンダ王候補」、さらにし烈なワイルドカード予選会を勝ち抜いてくるスターの原石までが、新年早々バトルを繰り広げる。

毎年のように参戦する初出場芸人に、タカは「『フットンダ王』を学生時代に見て育った人がいるかもしれないし、そういう人の憧れのフィールドになってるのはすごくうれしいですね」と歓迎。

その上で、自身の駆け出し時代を振り返り、「我々がデビューした27年前、(オール)阪神・巨人師匠は40代で“師匠”と呼ばれていて、その年齢を今、我々は越えたのに、いまだに誰からも“師匠”と呼ばれない(笑)。M-1チャンピオンも増えて、キングオブコントのチャンピオンもいるし、ルミネ(the よしもと)で石を投げればチャンピオンに当たると言われますから。もう本当にすごい数ですよ」と、お笑い界の層が厚くなったことを改めて実感する。

芸人の数が増えたことで、「その分バラエティでも“この人が特別”と突出する人が生まれにくい時代ですよね。それはメディアもそうで、うちの上の子はYouTubeが好きで、下の子はまた違うのが好きだと言って、みんなが見てるものがなくなってきてる」と分析し、「いわゆる“一強時代”ではなくなってるので、今回の『フットンダ王』も読みにくいですよね」と予測。

それを受け、トシは「本当に実力が拮抗してると思いますね。その日に一番調子の良かった人が勝ち上がってくると思うので、楽しみです」と期待を述べた。

■『フットンダ』の生放送中に死にたい

改めて、長きにわたり日テレ年越し後の顔を務める『フットンダ王』について聞くと、タカは「本当にありがたいことです。大みそかを越えてすぐの生放送で、12回もやらせてもらうわけですから。こんなに長い期間できると思っていなかったので、本当にありがたいですね。できることなら、この『フットンダ』の生放送中に死にたい。人生の幕はここで下ろしたい」と愛を熱弁。

これに、トシは「ほう、それくらいのことなんですか」と相槌を打ちながら、「僕らはこの番組が終わってから年越しみたいな感じなんです。本来の年越しは6時間くらい前に過ぎてるんですけど、そのときは基本リハやってるから、『もう過ぎてました』みたいなことが多くて。だから毎年ここが終わって、ちょっと寝てそのまま正月旅行に行くのが、僕のルーティーンになってます」と明かす。

また、タカが「仕事始めなのに、仕事納めみたいな感覚なので、やっぱり一番気合い入りますよね。でも、1年を占うのに毎回予選敗退してますから、難しいね」と漏らすと、トシは間髪入れず「じゃあ毎年ろくな年になってねぇな!」とツッコミを入れた。

以前は『フットンダ王』の生放送を終えた後、元日朝の『爆笑ヒットパレード』(フジテレビ)の生放送で漫才を披露していたが、「『フットンダ』で出し尽くしちゃってるから、もう放心状態だったんです(笑)」(タカ)、「眠たいままやってましたね(笑)」(トシ)と、ハードなスケジュールをこなしていたそうだ。

■タカが歴代で記憶に残る回答は2つ

2009年にレギュラー番組としてスタートした『フットンダ』だが、タカは「俺、もう何千回も回答を見てきた中で、覚えてるの2個しかないんですよ」とのこと。それは、「麒麟の田村(裕)がバスケットボールを持った写真にハッシュタグを付けるっていうお題で、オジンオズボーンの篠宮(暁)が『うまい棒バスケットボール味』って書いて、めっちゃ面白かったんです(笑)」と、強く印象に残っているそう。

もう1つは、「『♪髪をほどいた~』(大滝詠一/幸せな結末)のもじりで、ナイツ土屋(伸之)の『♪カニ置いといた~』ってやつです。この2つ以外は全く覚えてないですけど、これだけは忘れないです」と強調し、「おかしいだろ!」と、またトシのツッコミを受けていた。