フックアップは、米Universal Audioが提供するDSPプラグインシステム「UAD」シリーズの最新版となるバージョン10.2をリリースした。同時にネイティブプラグインのサブスクリプション「UAD Spark」もアップデートされている。
バージョン10.2では、新たに3つの新プラグイン(そのうちの1つはネイティブ動作のバーチャルインストルメント)が含まれるほか、macOS 13 Venturaに対応。UADハードウェアとUAオーディオインターフェイスユーザーは、無償でアップデートできる。
新たなプラグイン「Hitsville Reverb Chambers」は、モータウン・サウンドが制作された、Hitsvilleスタジオの屋根裏にあるリバーブチャンバールームを再現。2種類の異なるチャンバールームを用意し、それぞれの特長を活かしたアンビエンスが得られ、切り替えるも可能。各チャンバールームにセットされていた数種類のスピーカーやマイクも選択可能で、ボーカルやドラム、パーカッションなどに特徴的なリバーブを素早く付加できる。Universal Audioの「Dynamic Room Modeling」機能を利用すれば、チャンバーマイクをリアルタイムに移動して再配置するといったことも行える。UAオンラインストアでのライセンス価格は349U.S.ドル。UAD Sparkサブスクリプションサービスの登録ユーザーには無償で追加される。
「PolyMAX Synth」は、ビンテージなポリフォニックシンセサイザーにインスパイアされたバーチャルインストゥルメント。ネイティブ環境で動作する。アナログモデリングされたオシレーターとフィルター、厳選されたプリセットは、どんなジャンルの音楽にもすぐにフィットする。UAエフェクトは、ビンテージスプリングリバーブ、テープディレイ、モジュレーションテクスチャーなどを追加できる。UAオンラインストアでのライセンス価格は199U.S.ドル。UAD Sparkサブスクリプションサービスの登録ユーザーには無償で追加される。
「C-Suite C-AXE」は、ギター/ベースに特化したカスタムアルゴリズムにより、不快なハムやバズを除去する、プロフェッショナルなレコーディング現場向きのダイナミックノイズサプレッサー。Apolloインターフェイスを利用すれば、ほぼレーテンシーのない、リアルタイムUADプロセッシングを実現する。録音済みのノイジーなギタートラックの処理ももちろん可能。UAオンラインストアでのライセンス価格は349U.S.ドル。
なお、バージョン10.2の最低動作環境は以下の通り。
【Thunderboltシステムの場合(Quad Core i7以上のプロセッサーを推奨)】
・macOS 10.14 Mojave〜13 Ventura
・64ビット版のWindows 10/11
・Thunderbolt端子(Macintoshの場合)、またはThunderbolt 3 (USB-Cポート)端子(Windowsの場合)、端子形状が異なる場合は動作確認されたThunderbolt 3 to Thunderbolt 2アダプターが必要(別売)
・10GB以上の空きディスク容量
・インターネット接続環境(ソフトウェアインストール、製品登録、追加プラグイン購入のため)
・プラグインに互換性のあるホストアプリケーション
※Apollo Soloの場合はMacの場合でもThunderbolt 3が必須
※端子形状が異なる場合は動作確認されたThunderbolt 3 to Thunderbolt 2アダプターが必要
【PCIeシステムの場合】
・macOS 10.14 Mojave〜13 Ventura
・64ビット版のWindows 10/11
・10GB以上の空きディスク容量
・PCI Express(PCIe)の空きスロット(カードごと)
・インターネット接続環境(ソフトウェアインストール、製品登録、追加プラグイン購入のため)
・プラグインに互換性のあるホストアプリケーション
【USBシステムの場合(Windowsのみ)】
・64ビット版のWindows 10/11
・コンピューター本体に搭載のUSB 3.0 SuperSpeed空きポート
・Intel Core i3、Core i5、Core i7、またはXeonプロセッサー(Quad Core i7以上のプロセッサーを推奨)
・10GB以上の空きディスク容量
・インターネット接続環境(ソフトウェアインストール、製品登録、追加プラグイン購入のため)
・プラグインに互換性のあるホストアプリケーション
※2-in-1 systemsタイプのコンピューターは動作保証の対象外
※PCIe-to-USB 3拡張カードなどのUSB 3アダプターは動作保証の対象外
【FireWireシステムの場合】
・macOS 10.14 Mojave〜13 Ventura
・64ビット版のWindows 10/11
・FireWire 800空きポート(Windowsの場合はサポートするPCIe-to-FireWireアダプターが必須)
・10B以上の空きディスク容量
・インターネット接続環境(ソフトウェアインストール、製品登録、追加プラグイン購入のため)
・VST、Audio Units、RTAS、またはAAX 64プラグインが動作するホストアプリケーション
※Apple M1 Silicon搭載Macでは、FireWireモデルはサポートしない。Apolloインターフェイスの場合は、Thunderbolt Option Cardを装着することで、使用可能となる
また近日中に、バージョン10.2ソフトウェアまでにリリースされたUniversal Audio開発のUADプラグイン100種類以上のライセンスを、はじめから同梱しているUAD-2 OCTOアクセラレーターもPCIeカード、Thunderbolt 3接続、およびUSB 3接続の各フォーマットで販売開始する。
併せて、ネイティブプラグインシリーズのUAD Sparkもアップデートされている。サブスクリプションサービスに未加入のユーザーも、これに合わせてデモ期間も更新されており、14日間のデモをあらためて利用できるようになっている。