東京国立博物館は2023年1月2日より開館し、恒例の正月企画「博物館に初もうで」を開催する。本企画は2023年で20年目を迎え、毎年の人気イベント。
特集「博物館に初もうで 兎(と)にも角(かく)にもうさぎ年(どし)」では、「兎に角うさぎ」「月のうさぎ」「波に乗るうさぎ」「うさぎはどこだ」「うさぎと人と」の5つの切り口から、東アジアの造形作品に表されたうさぎの魅力に迫る。
また創立150年を記念して、特集「戦後初のコレクション 国宝『松林図屏風』」も1月2日~15日、本館7室にて開催する。
戦後、新憲法が公布された1947年5月3日に、東京帝室博物館は皇室から国に移管され、国立博物館に。国民の博物館となったこの年に、戦後初めて購入された作品のひとつがこの「松林図屏風」。近年では毎年正月に展示され、多くの人々に親しまれているという。様々な水墨技法によって表現されたこの松林には、霧の晴れ間から柔らかな光が差し込み、遠く雪山がのぞき、冷たく湿った空気が漂って、風の流れや森の清清しい香りまで実感できるそうだ。
他にも新年の訪れを祝して選ばれた吉祥作品が展示される。
国立博物館の開館時間は9時半から17時まで(入館は閉館の30分前まで)で、休館日は毎週月曜日と1月10日。観覧料は一般1,000円、大学生は500円。