年末恒例の「App Store Awards」の受賞タイトル16本をアップルが発表しました。App Storeで配信された優れたアプリやゲームを表彰するアワードで、革新性や使いやすさ、デザイン、私たちの生活に及ぼした影響などを総合的に判断して選定。今年は、人々の生活や文化に影響を与えたアプリ5本を別枠で表彰しているのが注目といえます。
2022年のApp Store Awardsに選定されたアプリは以下の通りです。
ジャンル | 受賞アプリ |
---|---|
今年のベストiPhoneアプリ | BeReal |
今年のベストiPhoneゲーム | Apex Legends Mobile |
今年のベストiPadアプリ | GoodNotes 5 |
今年のベストiPadゲーム | Moncage -箱庭ノ夢- |
今年のベストMacアプリ | MacFamilyTree 10 |
今年のベストMacゲーム | Inscryption |
今年のベストApple Watchアプリ | Gentler Streak Workout Tracker |
今年のベストApple TVアプリ | ViX |
今年のベストApple TVゲーム | El Hijo |
今年のベストApple Arcadeゲーム | Wylde Flowers |
今年のベスト中国ゲームアプリ | League of Legends Esports Manager |
文化的影響を与えた今年のベストアプリ | Dot's Home |
How We Feel | |
Inua - A Story in Ice and Time | |
Locket Widget | |
Waterllama |
iPhoneに合わせてトコトン最適化した「Apex Legends Mobile」
今年のベストiPhoneゲームに選ばれたのは、iPhoneで楽しめる本格的FPS「Apex Legends Mobile」(エレクトロニック・アーツ)。コンソール(家庭用ゲーム機)版やパソコン版でリリースした「Apex Legends」をベースに、iPhoneに合わせて操作や処理を最適化しています。
まず工夫したのが操作です。キーボードやマウスを駆使できるパソコンとは異なり、iPhoneでは基本的に2本の指のみで操作することになります。これを受け、画面上のコントローラーの位置を柔軟にカスタマイズする機能を搭載し、端末のサイズや手の大きさによらず最適な操作体験が得られるよう工夫しています。
また、iPhoneはWi-Fiがなくモバイル通信のみの環境でもプレイされることを踏まえ、サーバー側の仕組みを改良し、比較的低速の通信環境でも問題なく遊べるようにしました。フレームレートの自動調整機能も搭載し、どのような環境でも最善の環境でプレイできるようにしています。
エレクトロニック・アーツの担当者によると、日本ではお昼休みの時間帯や学校の放課後の時間帯にプレイする人が増える傾向があるといい、「日本のプレーヤーは若く、しかも競争力を持っている」と評価しています。
健康のために水を飲むことを促す「Waterllama」
「文化的影響を与えた今年のベストアプリ」で目を引くのが、かわいらしいラマのキャラクターをアイコンにした「Waterllama」。水分を十分に摂取することを後押しし、健康に過ごすことを目指す新趣向のアプリです。
アプリを開発したのは、個人のデベロッパー。「ほかのアプリは普通すぎて、楽しく励ましてくれたりワクワクさせる要素がなかった」と、アプリ開発に取り組んだきっかけを語ります。工夫したのは通知で、「あまり通知が多いといやになっちゃうので、しばらく水を飲んでいない時だけ通知するようにした」とコメントしました。