火山のふもとで深呼吸「おなかにいる君の名は」

妊娠中の思い出は悲喜こもごもありますが、何年経っても懐かしく思い出すのは赤ちゃんがおなかにいたときの呼び名の数々です。

長男を妊娠してはじめてエコーを見たとき。自分の身体の中に命が宿る神秘を目のあたりにした高揚感と、じっとエコーの画面を観察している冷静な自分が同時にいました。エコー写真で見た命のかたまりはまるでそら豆のような形をしていて、わたしはその瞬間からこの愛しいそら豆を「マメちゃん」と呼び始めました。