GMOリサーチは、「海外旅行に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は10月29日~30日、日本を含む10カ国・地域(※)の20~69歳の男女計3,328名を対象に、インターネットで実施した。
近い将来もっとも行きたい国を尋ねたところ、日本以外の9カ国・地域すべてにおいて日本が1位(全体平均21.5%)だった。
日本を選んだ理由は、「その国の伝統料理・郷土料理を味わいたい」(20%)が最も多く、「独自の文化を体験したい」(19.7%)、「観光名所が多い」(16.3%)が続いた。「治安が安定している」「出入国制限が解除された」といった回答も多かった。
国・地域別に見ると、韓国では「友人・知人にすすめられた」、シンガポールや香港では「ウィンターリゾートに行きたい」、自由記述では「アニメ」「円安」といった回答もあった。
訪日旅行の検討時期について聞くと、東アジアでは「2023年3月まで」(22.6%)、「2023年8月まで」(20%)が多い。ASEANでは「未定」(35.1%)、「2024年以降」(19.9%)といった海外旅行に慎重な回答が多く、日本に近い国・地域の方が訪日旅行をより現実的に検討していることがわかった。
過去に訪日旅行の経験がある回答者に対して満足度を聞くと、全体の60.1%が「非常に満足」と回答した。日本滞在中にどのような体験を行ったか尋ねると、「自然・景勝地」(80.2%)、「日本食」(75%)、「歴史的建造物・史跡」(52.7%)の回答が多かった。
エリア別に見ると、東アジアでは「日本食」(75.5%)、ASEANでは「自然・景勝地」(71.7%)が1位だった。さらに国・地域別に見てみると、韓国とタイでは「温泉」、中国では「日本酒」という回答が多く、史跡や景勝地といった観光同様に、食も日本での独自体験の一つとして認識されていることがわかった。
近い将来日本に行く予定がある・行きたいと思っていると回答した人を対象に、今後日本を訪れたらどんな体験をしたいか聞くと、「日本食を楽しむ」(64.7%)、「自然・景勝地の観光」(58.3%)、「四季を体感(桜、紅葉、雪など)」(57.1%)、「温泉」(48.2%)、「ショッピング」(44.2%)が多かった。
訪日旅行の滞在日数に関しては、全体での平均は9.89日間だった。エリア別で見ると、東アジアは平均7.48日間に対し、ASEANは11.10日間と比較的長く滞在したい意向がうかがえる。
急激な円安が進んでいる現在の状況下で日本での消費意欲を聞くと、中国、韓国、香港、シンガポール、ベトナムでは半数以上が「消費意欲が高い」(非常に高い・やや高いを合算)と回答した。
訪日旅行時の消費予算(渡航費・宿泊費を除く)に関しては、全体では「20万円~30万円未満」(23.4%)が最も多く、「10万円~15万円未満」「15万円~20万円未満」(同率18.1%)が続いた。中国(47.1%)やシンガポール(54.4%)は「30万円以上」(30万円~50万円未満、50万円以上を合算)の回答が約半数を占めた。
※日本・中国・韓国・香港・インドネシア・シンガポール・タイ・フィリピン・ベトナム・マレーシア