現在放送中のドラマ『恋と弾丸』(MBS ドラマ特区 毎週木曜24:50~ほか)でW主演を務める俳優の古川雄大と女優の馬場ふみかにインタビュー。本作に参加した感想やお互いの印象など話を聞いた。
同名の人気コミックを原作とする本作は、ヤクザの若頭と女子大生が超運命的な出会いを果たし、死と隣り合わせの状況で禁断の愛を育んでいくラブストーリー。ヤクザ・桜夜組の若頭・桜夜才臣を古川、勝ち気ではっきりとした性格の女子大生・ユリを馬場が演じている。2人の共演は、今年2月に上演された舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』以来2度目。
――役とご自身の共通点はありますか?
古川:僕も割とギャップがあるタイプだと思います。桜夜は確固たる存在ですが、ユリとの恋愛を通して弱さや嫉妬心など、普段見せそうにない姿をどんどん見せていく。僕も外では35歳をやろうと頑張っていますが、家ではすごい子供だと思います(笑)
馬場:私はユリとはけっこう違うかなと思います。違う意味で「強めだね」と言われますが、ユリのような真っすぐな強さはあまり持っていないのですごく憧れます。私は思っていることをはっきり言うのが意外とできない。表に出すのが得意ではないです。
古川:僕はけっこう共通していると思うけどね。自分があるというか、左右されない感じは共通していると思います。
馬場:それはそうかもしれないですね。マイペースなので変な流され方はしないかなと思います。
――相手の役に関して魅力だなと感じている部分を教えてください。
古川:まず、ユリはかわいいですよね。「きれいだ」というセリフを「かわいい」と言ってしまうくらいかわいらしい部分がありながら、ヤクザと恋愛していくという難しいことに立ち向かっていく姿に魅力を感じますし、そういった彼女の強さに惹かれています。
馬場:ユリに対して真っすぐに愛を伝えてくれるところが桜夜さんの魅力だなと思います。「俺は惚れている」って真っすぐ言われることってなかなかないなと。そんなこと恥ずかしくて言えないと思うことを桜夜さんは言えちゃうのがすごいと思います。
――古川さんは王子様的な役を演じられることが多かったと思いますが、今回ヤクザを演じてみていかがでしたか?
古川:いつかやりたいと思っていたんです。舞台では皇太子みたいな役をやらせてもらうことが多いですが、悪役も演じてみたいなと。イメージしていたヤクザとは違いますが、一見、悪に見えて、でも純愛していく、そのギャップが面白いなと思いました。
――桜夜を演じて難しかったことはありますか?
古川:人との距離がすごく近くて、その免疫がなかったので大変でした。あと、バラエティでいうとテロップが出るような言葉をずっとしゃべっている人なので、これをどう言おうかなって、そこも大変でした。
――入れ墨を描くのに1回7時間かかったと。
古川:これが毎日だったら逃げていたかもしれません(笑)。2回描いてもらってトータル3日間で撮影し、ギュッとまとめてくださったので助かりました。
――馬場さんは、ヤクザの恋人役を演じていかがでしたか?
馬場:原作を読んでいてユリの目の強さがすごく魅力的だなと思っていて、桜夜さんに対してはっきり好きだと伝えるところも目の輝きが素敵だなと思っていたので、そこはすごく意識しながら演じました。ちょっと悪くて強い人がかっこいいって、いつの時代もあるじゃないですか。それの延長だと思って演じました。
――馬場さんは原作の大ファンとのことですが、その実写作品に参加できる喜びを改めてお聞かせください。
馬場:できたらいいですねっていう話をしていて、いざお話をいただいたときはびっくりしました。やりたいと話していたときに桜夜は誰が演じたら似合うんだろうって話していたのを思い出して、「古川さんか、なるほど!」って思いましたし、好きな作品に参加できるのはうれしかったです。
――原作でお気に入りのキャラクターやエピソードがありましたら教えてください。
馬場:桜夜さん超好きです。一言一言全部名言じゃないですか。「次は子宮が痛いくらい疼くキスをしてあげる」とか、最高です。