映画『すずめの戸締まり』(公開中)大ヒット舞台挨拶が28日に都内で行われ、原菜乃華、松村北斗、山根あん、新海誠監督が登場した。
同作はアニメーション監督・新海誠による最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる"扉"を閉めていく少女・すずめの解放と成長を描くロードムービーとなる。九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(原)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太(松村)に出会い、日本各地で次々に開き始める、災いが訪れてしまうという扉を閉めるための旅がはじまる。
この日はSNSで募集した質問に答えることに。「草太さんはすずめのことが好きなんでしょうか?」という質問に、草太役の松村は「僕の希望というか、こういう未来があっても良いなと思いながら観た」と前置きした上で、「彼氏彼女と言うとしっくりこないのは感じていて。ただそういう恋心を超えた理解し得ない強い絆で結ばれた夫婦は、想像がつく2人だなと。恋心より強い何かがある夫婦、そんなことを考えてました」と答える。
原も「2人は人生のパートナー感があるとずっと思っていて、恋愛を超えた愛情というか、ないものを互いに補い合えるというか、人としての大きい愛情が強い2人なのかなとは思いました」と見解を述べた。
新海監督は「『付き合ってください』という感じはなさそうな2人ですよね。僕も2人と同じように考えていて」と同意。さらに「すずめにとって草太は憧れではある。人生でも未知の存在で、異性としてもそう。『あの人のことをもっと知りたい。これって恋なのかな?』という気持ちがあると思います」と語る。一方、草太側の気持ちについては「草太が椅子になった時、普通は心細いけど、すずめはけっこう草太に触ってくれるし、最初から持ってくれるし、抱きしめてもくれるし、椅子に座ったりもする。草太は嬉しかったと思うんですよ。気味の悪い存在だろうけど、触れて暖かいと言ってくれたり、普通に乱暴に扱ってくれたり、そんなところも含めて眩しいものを感じて『この子は特別なんだな』と思う、そういう関係なのかなと思います」と解説した。
またこの日は、原が「最推し」だというキャラクター・ダイジンの声を務めた山根あんが仙台から駆けつけ、サプライズで監督に花束を渡す。アフレコでも会っていたという原は「ひたすらあんちゃんとの写真ばかりで、とんでもない量を撮らせてもらって、たまに見てニヤニヤしてます」と山根の登場を喜んでいた。