モデルのryuchellが広告塔を務める東京都の人権週間キャンペーンの新CM「あなたの色で生きよう。わたしの色で生きよう。」編が28日に公開された。

  • ryuchell、和合由依さん

東京都では人権尊重思想の普及高揚を図るため、「人権週間」である12月4日から10日まで人権週間キャンペーンを実施。「あなたの色で生きよう。わたしの色で生きよう。」をキャッチフレーズに掲げた2022年は、ryuchellと、東京2020パラリンピック開会式で「片翼の小さな飛行機」の物語の主人公を演じた和合由依さんが広告塔を務める。CMはラジオやテレビで4日から10日に放送。そのほか交通広告やメイキング動画が28日より順次公開されている。

CMは、「私たちは同じ人間だけれど、個性も、価値観も、いろいろ。違いを認め合うことができれば、東京は、もっと生きやすい街になる。」というメッセージのもと、2人が個性豊かな出演者たちと共に撮影。撮影現場では、「テレビですごく見ていて、尊敬する人なので会えた時に幸せすぎて本当にうれしかったです!」という和合さんからryuchellへサプライズで手紙がプレゼントされるなど、和気あいあいとした姿が見られた。

2人のコメントは以下の通り。

――自分自身を「色」で例えると?

ryuchell:レインボーです! 何色にでもなれるし、何色でも表現できると思っていて。さらにこれからも色が変わっていくと思うんですよね。これまでもryuchellという軸は変わらずとも、少しずつ変化していった、そいういう人生なので、これからもそう生きていきたいですね。今の色も決めつけたくないし、これからの色も決めつけたくない、いろんな色になれる可能性があるということでちょっと欲張りですが、レインボーです。

和合さん:同じくレインボーです。この色って決めつけてしまうと、その時の自分の気分や、周りの状況、天気などで気持ちというのは左右されて、つまり自分の色も変化されますよね。色っていつでも変わっていくので、はっきりとしたこれ、というものはないです。

――「自分らしく」いるための“マイルール”があれば教えてください。

ryuchell:実は自分らしくという言葉が、自分の中で分からなくて。本当に個性的だよねとか、自分らしさを持ってるよね、とお褒めいただくことは多いんですけど、僕、この生き方しか知らないし、好きな服を着ているだけだし、そうしたら個性的だねと言われる。でも、個性的になりたいわけじゃなくて、好きな色や好きな服を選んでいるだとか、“好きな生き方”をしているんですね。そのような中で自分らしさというのは正直分からないですけれど、無理をしていなくて、自分の心が気持ちのいい生き方、というのは意識をしてます。気持ちのいい服装、気持ちのいいメイク、気持ちのいい人間関係、そういうことをちょっと意識すると、楽に、本当の自分で生きていける気がするので、そう意識しています。

和合さん:私は、自分らしさのルールはもっていなくて、ルールを決めてしまったら、もう自分らしくいられることがなくなってしまうと考えていて……。じゃあ何とからしさって何なんだろうと考えてみたら“自然な姿がその人らしさ”につながっていると思っているので、特にルールとかはないと思います。何でもありだと思います。

――CMをご覧になる方にメッセージをお願いします。

和合さん:自分の色を見つけられなくても自分の「個性」はみんな持っているので、その時に色というのが見えなくても、時間が経った時には見えてくると思います。今つまずいていても未来というものを信じて進んでいってもらえたら、一番なのかなと思います。

ryuchell:生きていると大変なこともいっぱいあると思うんですね。自分というものを大切にするために、つらい時ほど自問自答して。その中で何かを手放すこと、新しい何かことを掴むこと、そういう風な作業をしていってもいいですし、何よりも自分の心、自分の未来を大切にして生きていってほしいなと思います。そして皆さんにも、それぞれのあなたにしかない「色」を見つけて、進んでいっていただきたいなと思います。