サンドウィッチマン、バイきんぐ、かまいたち、福田麻貴(3時のヒロイン)がメインキャストとして出演するフジテレビ系バラエティ特番『ただ今、コント中。』の第5弾が、きょう26日(21:00~)に放送される。

2020年8月の第1弾から回を重ねるごとにメンバーたちのチームワークが深まり、おなじみのゲスト陣も欠かせない存在となってパワーアップしている印象があるが、その中でも今回の注目は、サンドウィッチマンの熱望で実現した石塚英彦(ホンジャマカ)と三村マサカズ(さまぁ~ず)の共演だ。実に30年ぶりという2人のコント共演を、ぜひ目撃してほしい。

  • (左から)福田麻貴、三村マサカズ、石塚英彦 (C)フジテレビ

    (左から)福田麻貴、三村マサカズ、石塚英彦 (C)フジテレビ

■三村のハプニングに石塚がボケを重ね…

ホンジャマカとバカルディ(現・さまぁ~ず)によるコント番組『大石恵三』(フジ、93年4~9月)に出演していた石塚と三村。そんな2人が今回共演するコントは、腕利きの“ツッコミ”たちが店員として働くカフェに、ボケたがりな客がやってくる「ツッコミカフェ」だ。まずは、富澤たけし(ボケ)×伊達みきお(ツッコミ)、大久保佳代子(ボケ)×小峠英二(ツッコミ)のコンビで「ツッコミカフェ」のルールが示され、3組目にいよいよ石塚(ボケ)×三村(ツッコミ)が登場する。

出番を終えたサンドウィッチマン、大久保、小峠がワクワクしながら見守る中、久々のスタジオコントにうれしさが抑えられないのか、ニヤつきが止まらない2人。早速、石塚が投入した細かなボケに、「分かりにくいなおい!」とおなじみの三村ツッコミが入り、一気にエンジンがかかった。

ここからは、石塚が次々に繰り出すボケに、三村が顔を真っ赤にしてツッコミで食らいついていく怒涛のラリーを展開。事前に綿密な打ち合わせをした形跡のない即興バトルが行われる中、三村の予想外すぎるツッコミに、ボケ担当のはずの石塚が思わず三村を指さしてツッコミそうになってしまう場面も。さらに、三村の起こしたハプニングに負けじと石塚がボケを重ね、そこにまた三村が全力でツッコむという流れで2人がどんどんノッていく姿は、圧巻だ。

  • (C)フジテレビ

こうして一瞬の素の表情までコントの笑いとして昇華でき、ブランクを感じさせないあうんのコンビネーションが見せられるのは、短い期間であれ同じ釜の飯を食った戦友であり、長年のキャリアがなせる技なのだろうと感じられる。

コント後のトークでは、『大石恵三』で共演していた20代の頃の思い出話を披露するが、ここでも石塚がボケて、三村がツッコミを入れるくだりが発生。その光景から、まだまだ2人でコントをやりたいという思いが見えてきた。

  • (C)フジテレビ

■サンド絶賛のSixTONES高地&ジェシー

そして、『ただ今、コント中。』おなじみのゲストとなったSixTONESのジェシーと高地優吾が、今回も躍動。トークコーナーでは、すっかりコントにハマっている様子がうかがえ、回を追うごとに一流コント師たちの技をグイグイ吸収していくのが分かる。

メインメンバーたちの信頼も得て完全に溶け込んでおり、伊達からは「安心して見てられる」、富澤からは「『ただ今、コント中。』の柱になってくるんじゃないか」と、お墨付きをもらっていた。

  • サンドウィッチマン (C)フジテレビ

■2週連続で贅沢なコントの時間

この番組が放送される『土曜プレミアム』では、前週に『ドラフトコント2022』が放送された。こちらは、5人のキャプテンが理想のメンバーを集めて新たなコントチームを結成し、未知数の化学反応が爆発するところが醍醐味の1つだが、それに対して『ただ今、コント中。』は、レギュラーメンバー、常連ゲスト、そしてかつての戦友という勝手知ったる仲の関係性ならではの面白さが味わえる構造で、同じコント番組でありながら、その特徴が見事に分かれている。

一時期は地上波のゴールデンタイムでほとんど見ることのできなかったコント番組が、2週連続長尺で楽しめるというのは、実に贅沢な時間だ。伊達が「YouTubeでは見ることのできない、テレビならではのコントが盛りだくさん」とコメントしているとおり、キャストに加え、スタジオセットもフジテレビらしくとても豪華なので、手に汗握るサッカー観戦が続く中で、こちらは力を抜いてただただ笑って楽しんでほしい。

  • (C)フジテレビ

  • (C)フジテレビ