第14回TAMA映画賞の授賞式が26日に東京・パルテノン多摩にて行われ、受賞者が揃った。

  • 横浜流星

    横浜流星

映画『流浪の月』などで最優秀新進男優賞を受賞した横浜。多忙ながら授賞式に急遽駆けつけ「自分が好きな原作の映画化に携わることができたこと、その中で大きな挑戦ができたこと、とても自分の中でも大事な作品なので、こういった素敵な賞をいただけて非常に嬉しく思います」と喜びを表す。さらに「本当に挑戦的な役で、更紗(広瀬すず)と文(松坂桃李)に影響を与えなければいけないし、見てる方々にも不快感、嫌悪感を与えなければいけなくて、撮影中は毎回悩みながらも、監督を信じて亮として生きてなんとか乗り越えられた気がします」と振り返った。

「抱えていた孤独や愛への渇望から生じた心の闇の深さを表していた」と評価されたが、撮影中は役に影響されることもあったそうで「幸せなシーンは冒頭だけで、あとは辛いシーンしかなくて」と苦笑する。「どうしようもない人間ですけど、更紗を本気で愛しているのに不器用で、どんどん心の距離が離れていってしまう怒り、悲しみを自分の中で大事に作っていこうと思っていました」と明かす。

周囲にも感謝しつつ、「撮影中はやっぱり無我夢中にやっていて、暗闇の中を歩いている感じで、全く撮影期間のことを覚えてなくて。映画が公開すると本当に周りの反響が大きくて、たくさんの方にこの作品が届いているんだなという喜びも感じました」と横浜。「そろって『すごかった』とか、『嫌いになった』とかという言葉をくださって、それって本当に役者冥利に尽きるなと思って、自分の中では嬉しい言葉でした」と語った。

受賞一覧

■最優秀作品賞
『LOVE LIFE』(深田晃司監督、及びスタッフ・キャスト一同)
『ハケンアニメ!』(吉野耕平監督、及びスタッフ・キャスト一同)

■特別賞
芦田愛菜・宮本信子、及びスタッフ・キャスト一同 (『メタモルフォーゼの縁側』)
小林啓一監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『恋は光』)

■最優秀男優賞
佐藤二朗 (『さがす』『truth 姦しき弔いの果て』『バイオレンスアクション』)
松坂桃李 (『流浪の月』)

■最優秀女優賞
倍賞千恵子 (『PLAN 75』)
広瀬すず (『流浪の月』)

■最優秀新進監督賞
片山慎三監督 (『さがす』)
森井勇佑監督 (『こちらあみ子』)

■最優秀新進男優賞
磯村勇斗 (『ビリーバーズ』『PLAN 75』『異動辞令は音楽隊!』『さかなのこ』『前科者』『彼女が好きなものは』ほか)
横浜流星 (『流浪の月』『アキラとあきら』『嘘喰い』『あなたの番です 劇場版』『DIVOC-12』)

■最優秀新進女優賞
河合優実 (『PLAN 75』『愛なのに』『ちょっと思い出しただけ』『女子高生に殺されたい』『百花』『冬薔薇』ほか)
伊東蒼 (『さがす』『恋は光』『MIRRORLIAR FILMS Season4』)