週の始まりとは、月カレンダーの左端に表示される曜日のことですね? 広辞苑では日曜日を週の第1日としていますし、iPhoneのカレンダーアプリも同様です。一方、日付に関する国際規格のISO8601では、月曜が週の始まりとされているなど、運用に違いがあることも事実です。

そのような現状を踏まえてか、iOSでは週の始まりについて柔軟に対応できるよう機能が整備されています。『設定』→「一般」→「言語と地域」→「週の始まりの曜日」の順に画面を開き、日曜日から土曜日までの曜日を選択します。日曜・月曜の2択ではなく、7つの曜日から自由に選択できます。

しかし、この設定はシステム全体・すべてのアプリに対し一律に適用されます。月カレンダーを見ながらスケジュールを決めるタイプのアプリの場合、iOS組み込みの機能(フレームワーク)を使用することが一般的なので、すべてのアプリについて一括で週の始まりを決定できるのです。

例外はカレンダーアプリで、そのシステム全体の設定から独立して週の始まりを決定できます。『設定』→「カレンダー」→「週の開始曜日」の順に画面を開くと、「システム設定を反映」と「カレンダーAPPのみ」のどちらかで週の始まりの曜日を決定できます。

たとえば、リマインダーとカレンダーで週の始まりを変えたいとします。リマインダーはアプリ個別の設定ができないため、『設定』→「一般」→「言語と地域」→「週の始まりの曜日」画面の設定に従うとして、カレンダーはそれと異なる設定を『設定』→「カレンダー」→「週の開始曜日」画面で行うというわけです。「カレンダー VS その他のアプリ」という決め方になりますが、知っておいて損はない機能ですよ。

  • カレンダーアプリだけは「週の始まり」を独立して決定できます