ドクタートラストは11月22日、ストレスチェックデータにもとづく「幸福度分析」レポートを公開した。同レポートは2021年4月1日〜2022年3月31日に32万4,642人を対象とした調査結果をもとに年代別、性別それぞれの「幸福度」を算出したものとなっている。
まず、「働きがい」「仕事の満足度」「家庭の満足度」「ワーク・エンゲイジメント」の4つの尺度から算出した幸福度は、10代と60代〜70代は、20代〜50代の中間層に比べて幸福度が高い結果となっている。また、特に30代の不良傾向が目立った。
30 代はライフイベントが多く、プライベートでは結婚・出産・子育てなど、仕事ではキャリア構築が進む中で職務上の責任も増え、それらに伴うストレス負荷が関係している事が伺える。
男女別で見ると、「働きがい」「仕事の満足度」「家庭の満足度」においては女性が、「ワーク・エンゲイジメント」は男性が良好傾向となっている。ただし、どの項目においても性別では大差は見られなかった。
これらの結果から、最も幸福度が高かったのは「70代男性」となった。60代では、コロナ禍の影響で仕事の引退時期が本人の想定時期よりも早まった事や、介護や自身の健康問題に対する不安、退職による経済的な心配、やりがいの喪失などが影響していると推測される。
また、最も幸福度が低かったのは「30代男性」で、「30代女性」が次いだ。30 代男性では、年代・男女別での高ストレス者率の算出においても最も高い17.2%となっている。