東北大の槙原教授は今回の共同研究に対し、「槙原研究室は、宇宙構造物や航空構造の構造設計について、主に実験に基づく応用力学的アプローチからの研究を行っています。共同研究では槙原研究室の知見を活かして、軌道上での無重力・高真空・高放射線環境での無人実験技術と試料回収技術を実証するために、小型再突入技術実証衛星の構造設計技術の構築を目指します。また、小型回収カプセル・推進装置・衛星バスシステムで構成される超小型衛星の構造設計解析を実施し、将来の再利用型再突入カプセルの構造設計を構築することを目指します」とコメントしている。
一方、ElevationSpaceの小林稜平代表取締役/CEOは、「私たちは、あらゆる産業において宇宙利用の機会を創出することができる宇宙環境利用プラットフォームELS-Rの提供を目指し、技術実証機の打上げに向けて研究開発を行っています。そのために欠かせない技術である大気圏再突入技術および衛星の再利用技術について、東北大学の槙原先生と共同研究という形で取り組めることをとても心強く感じています。東北大学発ベンチャーとして、これからも「東北から宇宙へ」挑戦を続けていきます」と述べている。