女優の片岡凜が主演を務めるショートムービー『INVISIBLE FRIEND』、『BIG OLD TREE HYMN』がこのたびYouTubeで配信された。

  • 片岡凜

今作は、TBS系ドラマ『石子と羽男‒そんなことで訴えます?-』第7話にゲスト出演してドラマデビューを果たし、10月期のテレビ朝日系ドラマ『ボーイフレンド降臨!』にもレギュラー出演している片岡が主演を務め、藤井道人監督、Yuki Saito監督らの映画の音楽を手掛けながら、映画『真夜中乙女戦争』やMBSドラマ『生き残った6人によると』などの作品で撮影も務めたクリエイター、堤裕介氏がメガホンをとった。さらに映画『やがて海へと届く』『わたしは光をにぎっている』や『四月の永い夢』などの作品を手がける映画監督でもあり、詩人でもある中川龍太郎氏が、新作の詩を本作のために寄稿している。

映像と詩の融合が叶った本作は、少女が孤独に生きる世界の“場所”がテーマ。堤氏によるセリフのない映像と音楽から、中川氏が感じた世界を自身の言葉で解釈して紡ぎ、その詩をナレーションとして映像に載せた新しい映像アート体験「ポエトリームービー」に仕上がっている。

コメント、ストーリーは以下の通り。

■片岡凜

完成した作品を見た時にとても静かな気持ちになりました。自分の過去を手繰り寄せながら撮影していました。当時の感情を追いかけているような感覚がずっとありました。もどかしくなったりした時の表情がそのまま作品に映っていると思います。

■堤裕介

今回はいくつかのロケーションで撮影を行って、異なる片岡さんの表情を見ることができました。見事に演じ分けてくれて、撮っていて面白かったです。中川さんには、映像を見て詩を書いていただいたのですが、こんな風に自分の映像を言葉で捉えてもらうのは初めてで感動しました。

■中川龍太郎

片岡さんの佇まいと堤さんの美しい映像に自然と言葉が湧いてきました。明確なストーリーのない中で、何かを映し出そうとすることは、ある困難を伴いますが、この作品はそこに挑戦した上で、何かの気配を掴みかけているような気がします。ぜひ、多くの方に見ていただき、片岡さんや堤さんの才能を知ってもらえたら、映画業界の新しい可能性としても意義があるのではないでしょうか。

■『INVISIBLE FRIEND』ストーリー

“私”は、当たり前のようにいるこの場所を、当たり前にならないように感じようとする。空気を感じ、風を感じ、景色を感じ。その中で、”私”はあることに気がつき、目を閉じる。

■『BIG OLD TREE HYMN』ストーリー

“私”はある日、目が覚めると森の中にいた。途方もなく、目指す場所もなく歩き続けるが、常に何かの視線を感じる。”私”は、何の中にいる何者なだろうか。目の前に現れた神々しい樹が、”私”に何かを問いかける。