PHP研究所は11月21日、『あの人にイライラするのは、部屋のせい。』(1,650円)を発売した。
同書の著者・米田まりな氏は、は東大卒業後、データ分析や心理学に基づいた片づけコンサルを行なっている異色の整理収納アドバイザー。
現在、米田氏の元に寄せられる相談の多くは、片づけられない家族やパートナーへの不満に起因しているという。同書はそこに着目し、数十万人分の消費者の行動データ、約千人の独自アンケートを基に、米田氏が訪問した家庭の事例も加えて徹底分析した。組織論・心理学・行動経済学を用いながら解決策を伝授する。
米田氏によると、片づけポイントは「工程を仕組み化すること」「コミュニケーションをとること」の2つだという。同書では同居空間のさまざまな悩み32例を取り上げて解説。
例えば「片づけられないパートナーにイライラ」という悩みに対しては、家にいる時間を円グラフで見せながら、片づけの重要性を伝える方法を提案。あわせて「部屋にモノが多いと過ごしにくいかもよ?」など家族をイラッとさせない言葉かけもアドバイスする。
正しいフローで整理・収納に取り組めば、「なんで散らかすの」「いまやろうと思っていた」と、お互いを責める負のループから卒業できるという。