大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)に出演中の柿澤勇人と寛一郎が22日、都内で行われたBS4Kの魅力を伝えるイベント。「NHK BS4K FUN! FUN! ミーティング ~ついてる? 4K 押してる? 4K~」に出席。今週末放送の第45回「八幡宮の階段」の見どころや、暗殺する側、される側という関係性について語った。

  • 寛一郎と柿澤勇人

源実朝を演じる柿澤と公暁役の寛一郎のトークショー。会場には250人以上のファンが駆け付けるなか、柿澤は「休憩中にも話をするなど、変にバチバチの関係性ではなかった」と史実として暗殺する側、される側という間柄ながら、現場では和やかだったと明かす。

一方、寛一郎は「僕がやっちゃったなと思ったのが、衣装部屋で柿澤さんとすれ違うとき『公暁役の寛一郎です。よろしくお願いします。殺します』と言ってしまったんです」と初対面時の裏話を披露すると「でも柿澤さんは『殺されます』と返してくださったんです。殺す、殺されるという距離感を踏まえて接してくださいました」と感謝を述べていた。

日本を代表する脚本家である三谷幸喜が描く大河ドラマ。寛一郎は「三谷さんの脚本はめちゃくちゃ面白いですし、こんなにうれしいことはありません。公暁は、出演シーンはそこまで多くないのですが、すごく心情の変化がある役だったので、難しいなと思いながらも楽しく考えることができました」とオファーを受けたときの印象を述べる。

柿澤も「とてもうれしかったです」と笑顔を見せると「僕のなかで実朝という人物は祭りごとには興味がなく、趣味に没頭して逃げていた弱い人というイメージだったのですが、オファーをいただいてから資料を読んだり、三谷さんと鎌倉に行ったとき『新しい実朝像を描きたい』とおっしゃっているのを聞いて、ものすごくプレッシャーに感じていたのですが、新しい実朝像を描けるように頑張りたいとも思ったんです」と率直な感想を述べていた。

この日は先週放送の第44回「審判の日」を大画面で4K放送。4Kでの撮影について柿澤は「大河ドラマだと合戦シーンやロケが大自然のなかで行われる際、4Kだったらきれいに映りますよね」と特徴をあげると「昨日4Kテレビでサッカーを観たら、グラウンドの緑がとても映えていて全然映りが違いました」と語る。寛一郎も「出役としては映りすぎてしまい、4Kでの撮影は恥ずかしいところがありますが、第45回はとても素敵なセットで雪のシーンがあるので、ぜひ4Kで観てほしいです」とアピールしていた。

いよいよ、鎌倉最大の悲劇と言われる「実朝暗殺」に迫る回が放送される。柿澤は「実朝にとって大好きだった人たちが次々に殺され、とてもしんどい心境の時はありましたが、それをひっくるめても幸せな撮影でした。実朝の思いを最後のシーンにすべて捧げました」と晴れ晴れとした表情を見せると、寛一郎も「各々の生きざまを見届けていただければ」と期待をあおっていた。