日本ハラスメントリスク管理協会は11月21日、「職場のストレス対応力調査※」を発表した。調査は2022年7~10月、10~50代・60代以降の365人を対象にインターネットで行われた。
※本テストは、米経営学者のフレッド・ルーサンス提唱「サイコロジカル・キャピタル」の4項目「Hope(希望)、Efficacy(自己効力感)、Resilience(レジリエンス)、Optimism(楽観性)」を参考とし、WEBテスト用に設問を作成されている。
調査結果は以下の通り。まず「自己効力感」「やりきる意欲」「適応力・回復力」「リスクに応じた楽観的姿勢」の4項目において、「60代~」を除くと年代による大きな差はなかった。
同じく、年代別で「リスクに応じた楽観的姿勢」において、~20代・30代の若い世代で「仕事は望むようにうまくいっている」が低い傾向となっている。
次に、働き方別の調査では、「自己効力感」「やりきる意欲」「適応力・回復力」「リスクに応じた楽観的姿勢」の4項目すべてにおいて、在宅勤務中心の働き方の人のポイントが高い。
そして、自己効力感は「オフィスや出先中心の働き方」と「在宅勤務中心の働き方」における差が最も大きい項目となっている。
「年代別の各設問単位においては、比較的若い世代で低い(ネガティブな)回答が目立った。設問内容は、具体的な業務に関するものよりも、『仕事がうまく行っている』など漠然とした項目で低さが目立つ」「全体的に在宅中心の働き方の人は高い(ポジティブな)傾向であった。問題解決、業務推進のような『考える仕事』において、在宅勤務中心の働き方の方が高い傾向であった」と同協会は指摘する。