ワコムは11月18日~19日の2日間、東京・新宿の特設会場にて年次イベント「コネクテッド・インク2022」を開催しました。ワコム40周年を振り返るコーナーには、往年の名機から最新機器までがズラリ。またオリジナルのワコムペンをデザインできるブースも出展されていました。本稿で紹介しましょう。

  • コネクテッド・インク2022が、11月18日~19日の2日間にわたって開催。人気のブースをのぞいてきました

懐かしのペンタブ年表、FAVOの実機も

会場のエントランス付近に設置されていた「ワコム40周年を振り返って ~ペンタブレットの歴史~」のコーナーには、ワコムが開発してきたペンタブレットの数々が歴史年表とともに展示されていました。

  • 歴史コーナーでは、あちこちから「私もこれ使ってたー」なんて声が聞こえます

  • こうして見ると、時代によってデザインもサイズも様々

  • 描き心地の違いも比較できました

同行した編集部員は、発売当時、一世を風靡したペンタブレット『WACOM FAVO』シリーズに大興奮。「私も小学生の頃に親にねだって買ってもらったんです」と、当時の懐かしい記憶を呼び覚ましていました。

それにしても、まだ動く実機が残っているとは...。その保存状態の良さにも驚かされます。

  • 1999年に初代モデルが発売された『WACOM FAVO』シリーズ。初めてペンタブレットで絵を描いたときの感動が蘇ります

  • FAVOの説明。会場には当時のパンフレットも展示されていました

一方で「描いた絵が動く!製品体験コーナー」は、大人にも子どもにも人気でした。編集部員も浮き輪のマイナビベアをさらっと一筆。

  • 描いた絵が動く!製品体験コーナー

  • 小学生の頃からペンタブレットを使っている編集部員は、ここでさすがの画力を発揮!?

  • マイナビベアが元気に泳ぎ出しました

オリジナルのデジタルペンを作ろう!

また、イベント会場内には「ワコム工房」がオープン。「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」などで実際に使用できるワコムペンのデザインを体験できる趣向でした。編集部員が挑戦します。

  • ワコムペンをデザインできる貴重な機会。完成したペンは会場で受け取るか、自宅に送付してもらいます

リアボディーのベースとなる形は、円柱型、円錐型、鉛筆型、そして3本の溝が彫られているデザインの4種類。好みの形を選んだら、製図用紙に細かい指示を加えていきます。文字が入れられるのも嬉しいポイントです。

  • どの形にする?

  • ここをもっと細く、こんな感じで穴を開けて...などの細かな指示を書いていきました

完成したら、ワコムのエンジニアのもとへ。一緒に3D CADの画面を見ながらデザインをブラッシュアップさせていきます。

  • エンジニアと相談しながらデザインを決めていきます

  • 思い描いたフォルムが少しずつ形になっていく楽しいひととき

デザインって、実際にやってみると本当に難しいものですね。奇抜なデザインにすると使いにくく、スタイリッシュにすると強度が弱まり、かといって平凡なデザインはつまらない。デザイナーの皆さんの苦労が偲ばれます。

  • エンジニアのかたも、強度に配慮しながら作業を進めてくれました

そして、ついにデータが完成。3Dプリントしたものは翌日、ブースで受け取れるというので楽しみに待ちました。翌日、筆者がブースを訪れてみると…?果たして、実物を手にすることができました!とても良い出来栄えです。大事に使っていきます。

  • 世界にひとつしかないオリジナルペンが完成

  • ペンタブに向かうモチベーションも上がりそう

  • 『+Digital』の文字もはっきり。ストラップホールもちょうど良い大きさです