文房具ファンならずとも、そろそろ来年の手帳が気になる季節です。最近は「10月始まり」の手帳もあるので、すでに新しい手帳を使っているという人もいるでしょう。人気商品はすでに品薄ということもあるかも!? でも焦らなくて大丈夫。今回は1904年創業の文房具専門店「銀座伊東屋」の手帳売場マネージャーに、手帳選びのコツについて聞いてみました。1年間の相棒選びの参考にしてみてはいかがでしょう。

  • 銀座本店 手帳売場 別館 K.Itoya

ズバリ! 2023年手帳の売れ筋は?

レッドクリップの看板が目を引く銀座通りにある本館のすぐ後ろ別館K.Itoyaに、オリジナル商品をはじめ、直輸入品、仕入れ品など国内外より揃えた商品が約3,100種類がずらりと並ぶ2023年の手帳コーナーがあります。こだわりの商品を扱う手帳売場マネージャーの芝﨑いづみさんにお話を伺いました。

売れ筋の傾向はどうなのか。また、実際に手帳を買う客のニーズについても聞いてみたところ、「仕事関連のメンバー、友人、家族といった複数との予定を書き込めるもので、TODOリストがあるものが求められており、手帳のタイプとしては薄型が人気」だそうです。

  • 手帳売場マネージャー 芝﨑いづみさん

スケジュールを管理するツールとしては、「デスクの上で立てられるマンスリー型」や「カレンダータイプ」も売れているとか。ここ数年、リモートワークが増えて、自宅での仕事環境を整えたいというニーズから、カレンダータイプや、同僚・家族のスケジュールも記載できるものが求められているようです。

「スケジュール管理もスマホやPCで行う方も増えているので、小型、薄型など簡単なものを探されている方が多く見受けられます」と芝﨑さん。常に持ち歩くスマホでスケジュール管理をしていても、やっぱり手帳も必要だという層が多いようです。 

銀座伊東屋の「売れ筋」5選

■リド ミニプランナー(伊東屋 ドイツより直輸入)

超ロングセラーの直輸入ドイツ製手帳「リド」、蛇腹式イヤープランナー。ドイツデザインらしく、機能に基づいて美しく設計されています。

  • リド ミニプランナー グリーン(825円)サイズ:95x160x5mm

マンスリーカレンダー、蛇腹式、見開き1ヶ月、ホリゾンタル 時間罫7時〜19時(1時間ごと縦点線)、1月~12月日付入、日本の祝日表記、世界主要国の休日表記(欄外)。その他、翌年3月までのスケジュール(見開き2ヶ月)、世界の祝日(日付のみ)一覧、センチ目盛を収録。付属はアドレス帳(ABCインデックス有、16ページ)

■日本能率協会 23 NOLTY 能率手帳ゴールド(黒)

表紙素材はインド産の羊革、用紙はこの手帳のためだけにつくられた手帳専用用紙を使用するなど特別な逸品です。名入れ可能。

  • 23 NOLTY 能率手帳ゴールド(黒)(5,775円)サイズ:W95xH144mm

月間ページはガントチャート、週間ページは月曜始まり見開き1週間のレフトタイプ。六曜表記(月間)、年齢早見、度量衡、印紙税、地下鉄路線図、近郊鉄道網図を収録。

■伊東屋 23 オリジナル 24時間手帳

シンプルで使いやすい伊東屋オリジナル手帳。用途に合わせて3タイプの中面が選べます。

  • 23 オリジナル 24時間手帳(ブルー)(1,430円)サイズ:95x160x10mm

日曜始まり、見開き両面1週間24時間バーチカル。見開き1カ月マンスリーブロック(大安・仏滅などの六輝入り)、見開き3カ月のガントチャート。その他、年間カレンダー、年間スケジュール、ノート、年齢早見表、贈答のエチケット、紙・封筒・写真サイズ表、世界時差表、度量衡換算表、華氏摂氏温度換算表、別冊多目的ノート・しおり2本付。

■伊東屋 23 オリジナル 片面1週間

シンプルで使いやすい伊東屋オリジナル手帳。用途に合わせて3タイプの中面が選べます。

  • 23 オリジナル 片面1週間(ブラック)(1,430円)サイズ:95x160x10mm

日曜始まりの見開き片面1週間、見開き1カ月マンスリーブロック(大安・仏滅などの六輝入り)、見開き3カ月のガントチャート。その他、年間カレンダー、年間スケジュール、ノート、年齢早見表、贈答のエチケット、紙・封筒・写真サイズ表、世界時差表、度量衡換算表、華氏摂氏温度換算表、別冊多目的ノート・しおり2本付。

■コクヨ キャンバス B6 マンスリー

デジタルと併用でスケジュール管理をしやすい、見開き両面1カ月のブロック式です。

  • 23 キャンパスダイアリー B6マンスリー ブルー(473円)サイズ:H4xW128xD182mm

月曜始まりの見開き両面1カ月、ノートページ(横罫)64ページ、年間カレンダー、年度計画表つき。

芝﨑さんイチオシはこの手帳!

来年の干支、兎柄の手帳。ビジネスの場でも使えて、ワンポイントでカジュアルになり過ぎないところが人気です。

  • ラコニック 23 12月始 片面1週間バーチカル A5 干支 ブラック(2,860円)A5サイズ

年末限定発売の人気の干支ダイアリー。16ヶ月対応、月間予定はインデックス付き見開き1ヶ月ブロック、週間予定はインデックス付き片面1週間バーチカルで、右ページは5ミリ方眼メモ。月の満ち欠け、六曜入り。

使いやすい手帳を選ぶコツ

最後に、銀座伊東屋さんならではの「選び方のコツ」を教えてもらいました。押さえたいポイントは、「月曜始まりなのか日曜始まりなのか」。仕事に使うのならば、A4/A5の紙がはさめる「B6やA5サイズがおススメ」とのこと。

  • 銀座本店 手帳売場 別館 K.Itoya

特に女性は小ぶりな物を好む人が多い傾向にあるそうですが、仕事用ならば大きめサイズの方が使い勝手が良さそうです。好みや仕事の種類によっても、使い良さが異なるのが手帳です。実際に売り場で手にとって、大きさや質感を確かめながら選ぶのが確実ですが、銀座伊東屋の公式サイトでは「2023年の手帳特集」も展開中。こちらを利用するのもいいですね。
※ 季節商品につきなくなり次第販売終了。あらかじめご了承ください。