サントリー食品インターナショナルは11月17日、「大人がなりたい職業調査」の結果を発表した。同調査は10月14日~19日、30代~60代の働く男女1,500人を対象にインターネットで実施した。
大人になった今、どんな職業にでもなれるとしたら、現在とは別の職業にチャレンジしたいか尋ねたところ、72.1%が「チャレンジしたい」と答えた。男性よりも女性の意向が高く、特に30代と50代のチャレンジ意向が強かった。
具体的になりたい職業を聞くと、最も多い回答は「医師」(6.6%)で、「社長・起業家」(4.3%)、「パイロット」(3.5%)と続いた。なりたい職業を選んだ理由を選択肢の中から答えてもらったところ、49.6%が「やりがい」と回答している。
男女別に見ると、1位はどちらも「医師」だった。男性は「パイロット」も同率1位で、女性は2位が「看護師」となっている。年代別に見ると、30代は「社長・起業家」が最も多いが、40代以降は「医師」がトップだった。
子どもの頃になりたかった職業と、大人になった今なりたい職業の変化について聞いたところ、91.9%は子どもの頃になりたかった職業ではなく、新たな職業を選んでいることがわかった。
平成から令和にかけての30年間で、さまざまな新しい職業が誕生している。代表的な新しい職業30種の中から、なりたい職業を選んでもらったところ、最も多い回答は「公認心理士」(12.7%)だった。次いで「システムエンジニア」「ファイナンシャルプランナー」(各10.9%)となっている。
なりたい新職種を男女別で見たところ、男性は「システムエンジニア」(15.2%)、「デイトレーダー」(14.4%)、「Youtuber」(10.5%)、女性は「公認心理士」(18.7%)、「野菜ソムリエ」(14.2%)、「動物看護士」(13.7%)という順位になった。
年代別で見ると、30代・40代は「YouTuber」「デイトレーダー」が上位であるのに対し、50代以降は「公認心理士」「野菜ソムリエ」が多くなっている。
現在、働いている業界別の新職種なりたいランキングを見ると、建設業で働く人は「環境コンサルタント」(20.5%)、金融・保険業界で働く人は「ファイナンシャルプランナー」(19.5%)、ソフトウエアや情報サービスで働く人は「システムエンジニア」(27.5%)がそれぞれ1位だった。
もし生まれ変わるとしたら、現在と同じ職業になりたいと思うか聞くと、68.7%が「なりたくない」、31.3%が「なりたい」と答えた。
なりたいと答えた人にその理由を聞くと「やりがいを感じる」「うまく行くと嬉しい」といった声が目立った。一方、なりたくない理由は「今の仕事は成り行きでなったのでなりたくない」「若いときにもっと勉強しておけばよかった」「自分の興味のある仕事にチャレンジしたい」といったものだった。
働く上で大切にしていることを尋ねたところ、「やりがいと給料のバランス」「社会の役に立つこと」「オンとオフの切り替え」「できるだけ人の役に立ち、人に喜んでもらえること」といった声が多かった。