ディスコは11月16日、「大学の就職・キャリア支援活動」に関する調査結果を発表した。調査は9月1~24日、全国の大学の就職・キャリア支援担当部署448校を対象に、インターネットで行われた。
調査結果は以下の通り。まず、「2023年卒者の内定状況」を見ると、前年度と比べて「高まっている」(31.9%)、「変わらない」(55.1 %)、「低下している」(3.3%)という結果に。コロナ禍の影響を強く受けた2021年卒と比べると、内定状況は全体的に良くなっていることが分かる。
次に、「求人数の変化」を見たところ、「増えている」(50.2%)、「変わらない」(38.6%)、「減っている」(4.5%)となり、前年度と比べて、この1年で状況が大きく変化したことが伺える。
そして、「企業の来訪数」については、「増えている」(62.3%)、「変わらない」(29.0%)、「減っている」(4.9%)と、「減っている」が6割近かった前年度と比べると、行動制限が緩和したことにより企業の来訪が増えたことが分かった。
また、「今年の就職市場をどのように見ているか」聞いてみると、「売り手市場だと思う(やや売り手市場だと思う)」(58.4%)に対して、「売り手市場だと思わない(あまり売り手市場だと思わない)」(6.2%)という結果になった。
続けて、「前年度より増えた、学生からの相談内容」を見たところ、「インターンシップの相談」(63.3%)、「エントリーシートの相談」(50.8%)、「面接の相談」(48.0%)、「自己PRやガクチカの相談」(39.5%)などの回答が上位を占めている。
そして、「2023年卒者の就職支援の課題」を聞くと、「学生の就活状況の把握が困難」(62.9%)、「就活スタートが遅れた学生への就職支援」(60.5%)、「学内企業説明会への学生への動員」「ガイダンスへの学生の動員」(57.8%)と、学生との接点に課題を感じる大学が多いことが伺える。