マイナビが運営する、ティーンのマーケティングやリサーチを行う「マイナビティーンズラボ」はこのほど、「2022年ティーンが選ぶトレンドランキング」を発表した。
同調査は、2022年10月7日〜10月24日に実施。2022年に流行した「ヒト・コト・モノ・コトバ」の4ジャンルについて、13〜19歳の女性633名を対象としたアンケート回答を集計した。
【ランキング概要】
2022年のトレンドランキングは、「TikTok」がティーンに絶大な影響を与えていることがうかがえる結果となった。「TikTok」で拡散されたダンスや音楽を起点に、流行するコトバが生まれ、関連する映画作品に興味を持つ層が増えるなど、連鎖的に流行が生みだされたようだ。
また、多くのアイドルやタレントが「TikTok」の公式アカウントを開設し、動画を投稿する動きも見られ、これからますます盛り上がりを見せることが予想される。
【ヒト篇(TOP3)】
1位:平成フラミンゴ(26.1%)
前回の2位から今回は堂々の1位に。女性2人組YouTuberで、現在チャンネル登録者数は320万人(2022年10月現在)。プロ野球チームとのコラボ企画実施や、お菓子・コスメ等のCMの出演もあり、SNSを中心にティーンの中で話題となった。ファッションショーへの出演も果たし、活躍の幅を広げている。
2位:IVE(アイヴ)(17.1%)
前回6位にランクインした韓国の6人組女性アイドルグループ。8月に発売された3rd Single「After LIKE」がミリオンセラーを記録し、TikTokでダンスを真似た動画を投稿するティーンが多く見られた。初来日で渋谷を訪れた際は、その容姿の美しさに“降臨"という表現がされ話題に。10月に日本デビューも果たし、今後さらに注目が集まると予想される。
3位:道枝駿佑(15.3%)
大人気グループである、なにわ男子のメンバー。<コト>部門でもランクインした映画『今夜、世界からこの恋が消えても』では映画初主演を務め、話題となった。初の単独テレビCMも決定し、今後も幅広い活躍が期待される。
【モノ篇(TOP3)】
1位:カヌレ(28.4%)
外はカリッとしていて、中はモチモチの食感に中毒性があるとティーンの間で支持を得ている焼き菓子。ケーキやクレープのような飾り気はないが、「慎ましい風貌がクラシカルで“エモ可愛い"」とInstagramに多数投稿された。
2位:肩掛けスマホケース(26.1%)
「写真を撮りたい時・スマホでお会計したい時にすぐに出したい、でもずっと手に持っているのは邪魔」という悩みを解決してくれると話題となった。ファッションにも取り入れられるため、利便性とおしゃれさの両立ができると絶大な人気を得た。
3位:スプラトゥーン3(25.0%)
待望のシリーズ最新作ということもあり発売前から大きな話題となった。前作まではなかった、カードゲームや作中に登場するオブジェクトのカスタマイズ機能等「対戦以外の要素」が充実し、幅を持たせることで親しみやすさが生まれ、普段ゲームをしない層からも支持を得た。
【コト篇(TOP3)】
1位:チグハグダンス(39.7%)
7人組男性アイドルグループ・THE SUPER FRUITのデビュー曲中のダンス。TikTokでは多くのダンス動画が投稿され、「チッチッチッチッチッチッチグハグ」という頭に残りやすいイントロのフレーズも人気となり、話題になった。
2位:iOS16のロック画面カスタマイズ(23.2%)
ロック画面のカスタマイズの手軽さや自由度の向上が、話題となった。壁紙変更に加え、フォントや文字色の変更、利用頻度の高いアプリのショートカットアイコン設置ができる等、千差万別なロック画面が作れるため、凝ったカスタマイズをしたロック画面をInstagramやTikTokに投稿するティーンが続出した。
3位:「ちゅきちゅきハリケーン」なにわ男子(19.4%)
曲中の振り付けやフレーズが「あざと可愛い」と、なにわ男子ファンに限らず注目を集めた。指を閉じたピースを少し曲げ、頬に食い込ませる「ちゅきちゅきポーズ」が特に話題となり、ポーズを真似て写真を撮る人が多く見られた。
3位:「新時代」Ado(19.4%)
9位にランクインした『ONE PIECE FILM RED』の主題歌。前向きな歌詞と勢いのあるメロディーが心地良いと話題となった。数々の音楽ランキングで1位を獲得し、リリースから4日で16冠を達成した。
【コトバ篇(TOP3)】
1位:それでは聞いてください、チグハグ(50.4%)
<コト編>で1位にランクインしたダンスで注目を集める、THE SUPER FRUITのデビューシングル「チグハグ」を披露する前にメンバーが発するコトバ。メンバー自身の失敗エピソードを話してから曲紹介をする流れがTikTokで話題となり、それを真似た動画投稿が急増し、人気となった。
2位:知らんけど(32.7%)
元々は、関西地方のコトバ。自分の発言に責任が持てないときや自信がなく曖昧なときに使用する。
(例)今日担任休みらしいよ、知らんけど
3位:限界オタク(22.1%)
「推し活」の際によく用いられるコトバ。自身が推しているものに対して熱狂のあまり、行動や表現力・語彙力が「限界」を迎えてしまったオタクを指す。「#限界オタク」というハッシュタグをつけてSNSに投稿するティーンが続出した。