ハーマンインターナショナルは、JBLブランドの新しいワイヤレスゲーミングヘッドセット「JBL Quantum 910 Wireless」を11月25日に発売する。価格は36,300円。JBLオンラインストアや、JBL公式楽天市場店、JBL公式Yahoo! 店で取り扱う。
ヘッドトラッキング機能やJBL独自のノイズキャンセリング(NC)機能を備えた、現行の最上位ゲーミングヘッドセット「Quantum ONE」(2020年発売/直販27,280円)の“ワイヤレス版”ともいえる製品で、「JBL Quantum(クオンタム)シリーズ最高峰のワイヤレスゲーミングヘッドセット」と位置づけている。
報道陣向けの展示会「HARMAN ExPLORE TOKYO 2022」で参考出品しており、その時点では価格未定ながら「2022年中の発売を目指す」としていたが、今回発売日と価格、詳細仕様が正式に決まった。
Quantum 910 Wirelessは、付属のUSBドングルによる低遅延かつロスレスな2.4GHz帯と、Bluetoothの2種類のワイヤレス接続に対応。さらに、付属の3.5mmオーディオケーブルによるアナログ接続も可能だ。ヘッドセット本体に装備しているUSB Type-C端子は充電専用。USBドングルはUSB Type-C接続で、USB Standard-A変換アダプタを同梱している。
PC接続時においては、7.1chバーチャルサラウンド機能「JBL QuantumSPHERE 360」が使用可能。高い精度で音の位置を把握でき、PCでゲームを遊ぶユーザーのパフォーマンスを最大限に引き出すという。
新たに、2chサラウンド & ヘッドトラッキング機能「JBL QuantumSPATIAL 360」にも対応。家庭用のコンソール限定タイトルのゲーム(Xboxを除く)でもヘッドトラッキング機能を使用したり、ステレオ再生でも立体的な音によって「圧倒的な没入感」で楽しんだりできるという
エコー&ノイズ抑制機能付きフリップアップブームマイクを左ハウジングに搭載。明瞭度の高い音声でプレーヤー同士の快適な相互コミュニケーションを実現し、オンライン会議などでも活用できるとする。トークスルー機能を備え、周囲にいる人と会話する必要があるときも、ヘッドセットを付けたままで対応できるという。
なお、既存のQuantum ONEとの違いとして、Quantum 910 Wirelessではブームマイクが着脱できなくなったかわりに、これを跳ね上げると自動でマイクミュートにできるようになった。
2つのソースからの通信が同時に行え、たとえば2.4GHz帯でゲームの音声を聞きながら、Bluetooth接続した機器で友人とボイスチャットしたり、音楽を聴いたりできる。また、ボイスチャットは3.5mmアナログ接続でも可能だ。PlayStationやNintendo Switchなどのコンソールゲーム、スマートフォンやタブレットなど、デバイスを選ばずマルチプラットフォームに対応する。
50mm径のドライバーユニットには新しい振動板を採用しており、「クリアな高音と、深みとキレのある重低音再生を高次元で再生できる」とする。PC専用ソフト「JBL QuantumENGINE」で独自の空間的なサラウンド技術「JBL QuantumSURROUND」が利用可能。イコライザーやマイクの感度調整など、好みにあわせて細かく設定できるという。さらに、NC機能で低中音域を中心とした周囲の環境音を打ち消し、遮音性能を高める。
イヤーパッドとヘッドバンドには、ポリウレタン樹脂を使った合成皮革のPUレザー素材を使用。伸縮性が高く、長時間でも快適な装着感と、軽いはっ水性も兼ね備えているため、汗の染み込みなど衛生面や劣化の問題も軽減した。ハウジングには現行のQuantumシリーズのヘッドセットと同じく、RGBライティング機能を装備する。
周波数特性は20Hz〜20kHz。内蔵バッテリーで最大45時間ワイヤレス再生でき(Bluetoothオン、NCとRGBライトオフ時)、充電しながら使うこともできる。充電時間は約3.5時間。重さはヘッドセットが約420g、USBドングルが約4g、USBアダプターが約3g。
付属のケーブルは、長さ約125cmの3.5mmオーディオケーブルと、約200cmのUSB Type-C充電ケーブル。ヘッドトラッキング機能の測定用のキャリブレーションマイク(長さ約50cm)も同梱する。
なお、Quantum 910 Wirelessではサスティナブル活動の一環として、プラスチック不使用の新しいエコパッケージを採用。持ち運び用の布製キャリングポーチも付属する。