俳優でお笑いコンビ・まえだまえだの前田旺志郎が出演するWEBドラマ『サラリーマントーマス』(全3話)が、17日から『きかんしゃトーマス公式YouTubeチャンネル』で配信される。
『きかんしゃトーマス』が12年ぶりにフルリニューアルされることを記念し、話の内容やトーマスたちの声はそのままのアテレコならぬ“アテフリ”ドラマを制作。トーマスたちをサラリーマンとして再構成し、主人公・新入社員サラリーマン十升(前田)が、後藤(板倉武志)ら仲間たちは互いに協力し合ったり、時にはいがみ合ったりしながら仕事に勤しむ姿を描いている。
スーツ姿で現場入りしたトーマス役の前田。初共演のゴードン役・板倉、パーシー役の峰平朔良ともすぐに打ち解け、序盤から楽しそうな表情を見せた。一方で、自身初挑戦となる“アテフリ”での撮影では苦戦する姿も見られたが、監督からのアドバイスを真剣に聞き、練習を重ねて無事に2日間の撮影を終えた。
■前田旺志郎インタビュー
――撮影を終えての感想を教えてください。
国民的アニメ『きかんしゃトーマス』のトーマス役をまさか自分がやらせてもらえるなんて夢にも思わなかったので、とても光栄なことですし、本当に嬉しいなと思いました。また、人生で初めてアテフリ(元々ある声に自分の口を合わせる)を経験したこともすごく楽しかったですし、自分の中では意外とうまくできた気がしていて。新たな才能というか、意外とセンスあるのかもと思いながらやっていました。
――好きなキャラクターは何でしたか?
ハロルドは、(トーマスをよく⾒ていた)当時からちょっと覚えています。1人だけ空を⾶ぶヘリコプターですし、色も白に赤っていうのがかっこいいので、いちばん好きだった記憶があります。(空を⾶びたいという願望もあったのかもしれませんね、という問いに対し)まあ今でもあります。空は飛びたいですね、やっぱり。いつになっても夢です!
――今回“大人のためのサラリーマントーマス”というテーマで実写化しますが、演じている中で、共感するポイントや気をつけたいことはありましたか?
今回3つの作品をやらせてもらったのですが、どれもすごい教訓になるというか。悪口を⾔ったり人のことを傷つけたり。でも自分が助けてもらった時にその人の優しさとかありがたさに気づく、というお話で共感でしかないですし、普段から自分が使っている言葉とか相手にかける言葉っていうのが、自分が無意識のうちに⼈を傷つけているということもわかった上で会話をしておかないと、こういうことって本当に起こりうるなと思いました。あとは仕事の⼤きい⼩さいでやらないっていうのも、この仕事をしていて色んな仕事をすることがありますけど、「この役は⼩さいから別にいいや」って思うようになったら最悪だなって思いますし、そんな風にならないようにひとつ1ついただいた役とか、いただいた仕事に一生懸命真っ当に向き合っていかないとなと、すごく学びましたね。
――ドラマの⾒どころを教えてください。
僕はこの企画自体がすごく面白いなと思っていて。元々あるアニメーションに役者さんたちがそれと同じ芝居をしてその(アニメの)声を使ってドラマを撮るって、僕自身初めての経験だったので、それがもう既に見どころというか、すごく攻めた素敵な企画だなと思います。
――ドラマで⼯夫した点、撮影する中で難しかった点はどんなところですか?
最初は特にアニメーションの音を流して、そのセリフと同じタイミングで僕もセリフを言う、というやり方でやらせてもらったんですけど、普段セリフを言う時は自分の気持ちとか自分の体の状態が整ったタイミングで言葉を発するのに対して、今回は再生をしてから言葉を発するまでの時間が元々決まっているので、そこに自分の気持ちを合わせにいく、というのがすごく難しかったですね。