ヒューマン・データ・ラボラトリは11月15日、「胃の不調に関する実態調査」の結果を発表した。調査は10月5日~7日、全国の20歳~60歳以上男女2,000名(性年代、就業有無による均等割付)を対象にインターネットで行われた。
調査によると、本格的なウィズコロナ時代を迎える中で、今年胃の不調を「感じている」人は51.0%。男女ともに20代、30代の割合が高く、若い世代で胃の不調を訴える“若年性胃痛”が増えているよう。
また、「現在ストレスをどの程度感じていますか?」と尋ねたところ、胃の不調を感じている人の76.7%にストレスがあることが明らかに。ストレスの原因は、「将来・人生」(39.4%)、「家計・経済的なこと」(33.1%)、「仕事」(31.9%)が上位となり、前回1位の「新型コロナ」は下位に。新型コロナに対するストレスは軽減され、昨今では、急激な物価上昇が生活の不安材料となっていることがうかがえた。
続いて、「今年に入って、胃に負担を感じる生活になったと思いますか?」と尋ねたところ、45.5%が「なったと思う」「ややなったと思う」と回答。胃の不調が起きないよう、どのような対策を行っているのかを聞くと、「食べ過ぎない」が最も多く46.3%。次いで「食物繊維をとる」(32.4%)、「乳酸菌をとる」(31.6%)、「十分な睡眠をとる」(31.45%)と続き、生活習慣の改善だけでなく、胃の健康維持に役立つとされる「食物繊維」や「乳酸菌」を積極的に摂っている実態が浮き彫りに。
また、胃の不調を感じていると回答した人の血液型を調べてみたところ、「A型」(39.2%)が最多となった。
次に、「あなたは今年に入って、胃の不調により通院、検査を行いましたか?」と質問したところ、72.2%の人が「通院を控えている」と回答。通院を控えている理由としては、「めんどくさいから」(52.6%)が最も多く、次いで「新型コロナの感染が怖いから」(26.0%)、「胃カメラをしたくないから」(21.6%)、「受診前にPCR検査などをしなければならず、煩わしいから」(14.5%)と続いた。
また、直近の診断結果を教えてもらったところ、「ピロリ菌がいた」(14.3%)の割合が2.8倍と大幅に増加。他にも、「機能性ディスペプシア」(7.9%)が1.8倍、「胃がん」(4.0%)が1.5倍、「胃潰瘍」(2.4%)が1.3倍、「胃炎」(24.6%)が1.1倍と、それぞれ前回調査を上回った。