App内コンテンツの自動ダウンロードとは、iOS 16.1で追加されたアプリの自動ダウンロード機能の強化項目のことですね。従来からアプリ本体の自動ダウンロード、アプリ本体の自動アップデートは実現されていましたが、ここにきてアプリ配布形態のトレンドを踏まえた新機能が追加されたというわけです。

iOSアプリは進化を続ける過程で、画像やビデオ、テキストなどのデータ/ファイル(App内コンテンツ)が増え、容量の増加が続いてきました。特にゲームタイトルは、グラフィックやオーディオデータがリッチになるにつれデータ量が急増しています。

いわゆるオンラインRPGゲームなど美麗グラフィックを駆使するゲームの多くは、アプリの起動からプレイ開始までに時間がかかることがあります。App Storeで配布されるアプリにはサイズ制限があるため(2022年11月現在4ギガバイト以内)、インストール時点でそれを超える量のデータを保持できず、必要なタイミングでApp内コンテンツを追加ダウンロードしなければならないことが理由のひとつに挙げられます。

App内コンテンツの自動ダウンロードは、そのような"通常であれば初回起動時にだいぶ待たされる4ギガ超え確実なアプリ"に効果的です。スイッチをオンにしておけば、App内コンテンツのダウンロードは初めて起動される前にバックグラウンドで自動処理されるようになり、起動後すぐにアプリの機能を利用できるようになります。アプリにもよりますが、データのダウンロードに伴う待ち時間は短くなるはずですよ。

  • 「App内コンテンツの自動ダウンロード」スイッチのメリットとは