まもなく解禁されるフランス産の新酒ワイン、ボージョレ・ヌーヴォ。今年は円安や航空輸送費の高騰などの影響で、例年よりも価格が上がっているのだそう。成城石井で取り扱っているボージョレ・ヌーヴォも前年の1.4倍に。同社ではその輸入量は大量に減らし、新たに"冬を明るく照らす新酒"「立冬ヌーヴォ」を展開している。
フレッシュで程よく熟成したオーストラリアワイン
同社バイヤーが着目したのが、船便を活用して届けるオーストラリアでのヌーヴォの開発。季節が日本と真逆という地の利を生かし、オーストラリアの秋から日本の秋へ移ろう出荷までの半年間にあえてヌーヴォを熟成させることで新酒のフレッシュさと程よい熟成感を味わえる、新発想のワインだ。
オーストラリアの実力派ワイナリー「クアリサ」が開発を手がけた。オーストラリアにはそもそもヌーヴォを楽しむ習慣がない中、オーナーで醸造家のジョン・クアリサ氏と伝統的製法に捉われず何度も試行錯誤を重ねたそう。できあがったのがクアリサ氏の名を冠した「ジョニーQ ヌーヴォ 2022」(750ml/2,189円)。
オーストラリアワインの代表格「シラーズ」と、「ピノノワール」の中でも繊細な風味で軽めのものと、ボディと余韻の長い重めのもの、計3種のヌーヴォを絶妙にブレンドすることで、イチゴのようなフルーティでフレッシュさのある香りと、程よいボディと軽い渋みが心地よい仕上がりに。
チーズやオリーブ、肉料理などとペアリングも
「オーストラリアの太陽の鮮やかな色、フレッシュさがありフルーティなオーストラリアの暖かさによる香りを表現。さらに、マセラシオンカルボニックによるアロマでひねりを加えました。フランスの伝統的なワイン製造方法に、オーストラリアの機知とユーモアが加わったワインです」(クアリサ氏)
フルーティな中にボディもあるため、チーズやオリーブはもちろん、生ハムや濃厚なラザニア、お肉料理と相性がいい。成城石井では11月30日まで「立冬ヌーヴォ&立冬フェア」を開催。チーズをふんだんに使った自家製惣菜や新基軸のオリーブなど、厳選した商品約45種類を順次販売する。温かい食卓で新酒とのペアリングを楽しんでみて。