台湾MediaTekは11月10日、フラグシップ級スマートテレビ用SoC「Pentonic 1000」を発表した。搭載製品は2023年第1四半期までに市場に投入される見込み。
高性能なスマートテレビに求められるマルチコアCPU、デュアルコアGPU、AIプロセッシングユニット(APU)、ビデオデコーディングエンジンなどをワンチップに統合した製品。4K/120Hzまでの映像を処理でき、ゲーム用途のVRR(可変リフレッシュレート)であれば4K/144Hzまで対応する。
複数のメディアソースの同時試聴やビデオ会議などに対応すべく、1画面で最大8つのビューを表示できる独自技術「Intelligent View」を搭載。高画質化技術のDolby Vision IQ/Precision Detailにも対応する。ATSC 3.0、AV1、HEVC、VP9、AVS3、そしてVVC(H.266)と様々な規格に対応したデコーダーを備える。
高品質映像のストリーミング再生、あるいはクラウドゲーミングなどの需要に応えて通信性能も強化し、Wi-Fi 6/6Eに対応。スマートテレビには欠かせない音声アシスタントの動作もチップレベルで支援する。