お笑いコンビ・EXITのりんたろー。が15日、都内で書籍『自分を大切にする練習 コンプレックスだらけだった僕が変われたすべてのこと』(講談社刊)の発売記念イベントを開催。イベント前に発売記念会見を行った。
同書は、「自分を見失っていたEXIT結成前のこと」「芸人をやめようとしたときに救ってくれた同期、先輩のこと」「彗星のごとく目の前に現れた兼近大樹のこと」「美容芸人と容姿いじりのこと」「芸人として売れるということ」「売れ続けるということ」など、自身の内面と向き合い続けた道程を赤裸々に書き下ろした自伝エッセイとともに、「美容は心を鍛え、ととのえるための最強のツールだ」と語る著者のセルフケア32のアイデアも収録。1日でも長く漫才師として活躍したい、と考えるひとりの芸人が紡ぐ「心を鍛える物語」となっている。
そんな同書が発売された心境を聞かれたりんたろー。は「(報道陣に囲まれて)悪いことをしたのかなってくらい囲まれているんですけど(笑)、1つ形になったというのがすごくうれしいですね」と笑顔を見せ、「自分の気持ちを1番余すことなく表現できるのは文章ですし、みなさんにインプットしてもらうときも、自分のペースで読めるものは本なのかなと思ったので、自分の気持ちを表現するんだったら本かなっていうのは自然な流れでしたね」と出版に至った経緯を明かした。
また、どんなコンプレックスがあったのかと尋ねられたりんたろー。は、幼少期から紫外線アレルギーがあって、手を隠して学生生活を送っていたことを明かし「今はネイルなんかもして、ひた隠しにしていた手を褒めてくれるようなことが起きて、それはうれしいなって。今まで隠してきたものをみなさんが喜んでくれる世界線があるんだというので、これはシェアしたり、コンプレックスで悩んでいる人の勇気になったらいいなと思ったのが、本を書いた原動力の1つでした」と吐露。顔が大きいとイジられることもコンプレックスだったそうで、芸人になった当初は先輩からイジられて笑いに変わることがうれしかったそうだが「時代も変わってきて、それをポジティブに変えられる人もいれば、嫌な気持ちになる人も多いのかなと思ってきて。ウケている笑い声に誤魔化されて、僕もうれしいってことにしてなかったかなってもう1回思い直して、こういう笑いってEXITっぽくないし、選ばなくてもいいときは選ぶのをやめようかなって感じにはなってきましたね」と心境の変化を明かした。
さらに、同書を読むとチャラ男のイメージとは真逆の印象を受けるそうで、本当の自分はどちらなのかと聞かれたりんたろー。は「どっちが本当かって聞かれると難しいんですけど、どっちも本当なんですよ」といい、「最初の頃は『チャラいように見せて本当は真面目ですよね』ってイジられたんですけど、チャラいし真面目なんですよね。"真面目だけど本当はチャラい"は嘘ですけど、"チャラいのに本当は真面目"は本当なので、どっちも譲り難いものがありますね」と語った。
なお、美容に関する情報などは妻の本郷杏奈と共有することはないそうだが「なんか肌の調子がいいなと思うと、僕のコスメが勝手に減っているときがあるので、もしかしたら使っているかもしれないですね」と疑い、「まだその現場には立ち会っていないので、いつか現場を押さえてやろうと思います」と笑顔で語った。