RYO(MC)、RYOJI(Vo&MC)、大蔵(MC)、DJ KOHNO(DJ)からなるラップグループ・ケツメイシが13日、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ(グランディ・21)にて20周年記念全国アリーナツアー「KTM TOUR 2022 20th Anniversary 『時代は変わるぜよ!!』どんだけ~」のツアーファイナルを迎えた。
今回のツアーは、メジャーデビュー20周年アニバーサリーツアーということもあり、これまでの代表曲から昨年12月に発売されたアルバム『ケツノポリス12』収録曲まで、オールタイムなケツメイシを楽しめる内容となった。
11月13日の最終公演でも、メンバー4人が幕末の志士に扮した映像の後に、リーダーの大蔵の「仙台、宮城、東北、おまたせ!ファイナル行きましょうか!」の掛け声とともに届けられた1曲目は最新アルバム『ケツノポリス12』収録の「ALL SET」。ケツメイシらしいアップテンポのラップ曲でいきなり会場のボルテージが一気に上がり、続くパートでは、14年3月リリース「カリフォルニー」、03年7月リリース「夏の思い出」などケツメイシの人気の夏定番ソングで会場を温めると、バラードパートでは一転。初出場を果たした第72回紅白歌合戦にて歌唱した「ライフイズビューティフル」、卒業ソングとして、また、同窓会のカラオケ定番曲としても人気の「仲間」など3曲歌唱。涙を流す来場者も多数見受けられ、万雷の握手が沸き起こった。
ライブ中盤では、ケツメイシのツアーでは定番となっているコントコーナー。「時代は変わるぜよ!!」のタイトル通り、“幕末時代”をコンセプトにしたステージセットで幕末の志士に扮したメンバーによるコントが繰り広げられる。アンタッチャブルの柴田英嗣脚本演出、オテンキのGOが監修をし、目まぐるしい世の中・情勢の変革というメッセージも含んだコントで会場は笑いに包まれた。
後半は、第101回全国高校ラグビー大会のテーマソング「走り続けた日々」やTikTokでも注目された「いい感じ」、1stアルバム『ケツノポリス』に収録され、ファン投票1位となった「ビールボーイ」、そして、ケツメイシ流のパーティーチューン「パーリーピーポー」で本編を締めくくった。
アンコールでは、誰もが経験する30代に突入することを切り口に、歳を重ねることが悪くないと思わせる歌詞で共感を呼ぶ「三十路ボンバイエ」、ファンも一緒に踊れる振り付けが特徴の「LOVE LOVE Summer」、ラストは近年のツアーでは定番となっている非常に盛り上がるサマーアンセム「RHYTHM OF THE SUN」で会場のボルテージが最高潮に達した。
今回の20周年記念全国アリーナツアーは、当初は21年に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため約1年の延期となり、有観客でのツアーを行うのは、19年7月7日に最終日を迎えたツアー「KTM TOUR 2019 荒野をさすらう4人のガンマン」沖縄公演以来約2年10カ月ぶり。
最後のMCで、リーダーの大蔵は「10カ所20公演、遊びに来てくれて、元気と笑顔をありがとうございます。仙台だけでなく、各地からファイナルだからと集ってくれた皆様、本当にありがとうございました。またこういう大きなツアーができるように曲を作り続けて、歌い続けていきたいと思います。皆様の日常でまだまだ大変なこともあると思いますが、前を向いて、またこのお祭りができるように、頑張った者同士で、また楽しいお祭りをここでやりましょう!本当にお疲れ様でした。また会う日まで。また笑顔で会いましょう。」とメッセージを送り、5月14日から始まった全国10都市20公演、観客総動員15万人の20周年記念全国アリーナツアーを完走。各会場で来場者を熱狂の渦に包み込んだ。
ケツメイシは、漫画『いくさの子』とコラボした「ぱちんこ いくさの子」メインテーマ曲「UTAGE」が10月24日に配信スタートし、最終公演のMCで、大蔵から今回のツアーのLIVE映像商品を2023年2月1日に発売することも発表された。なお、U-NEXT独占で今回のツアーの沖縄アリーナ公演のライブディレイ配信を11月26日に実施(見逃し配信は11月30日まで)。