広島電鉄は、2022年11月23日に創業110周年を迎えることを記念し、各種イベントなど展開する「広島電鉄創業110周年記念事業」を今月中旬から開始すると発表した。
事業の一環で、11月19日頃から順次、市内電車と路線バスのほぼ全車両に110周年記念シンボルマークをデザインしたヘッドマークを掲出。シンボルマークは現在の広島電鉄を象徴する最新型車両5200形を描いたデザインとなる。尾のように弧を描く車両後方部分に広島電鉄および前身である広島電気軌道・広島瓦斯電軌の社紋、グループ事業を象徴するシンボル、広島の紅葉のイメージなど散りばめた。全体の配色は、広島電鉄のシンボルカラーである緑色を構成する青色と黄色でまとめた。
11月23日には、千田車庫と周辺でイベント「ひろでんの日 2022」を開催する。電車・バスの展示やグループ会社に関する展示、社員が考案した体験・ワークショップ、グッズ・中古部品販売など、広島電鉄に親しめるイベントを用意する。これに合わせ、千田車庫に隣接する敷地内に常設の無料見学スペースを設け、11月23日から供用開始する。従来は車庫に隣接する敷地の金網越しに車両を見学しなければならないケースも多かったが、今後は新たに設けた見学台から、毎日安全に車庫の様子が見学できるようになるという。
記念グッズとして、実際に使われていた電車のレールをスライスした「レール文鎮」(5,000円)、電車開業からの歴史を年表と路線図で表したクリアファイル(400円)を制作。110年の歴史を写真で振り返るデザインの記念ポストカード付電車1日乗車券(全3種、各700円)も用意した。いずれも「ひろでんの日 2022」会場で販売するほか、クリアファイルと一日乗車券は25日から同社営業センターでも販売する。