ウィナーズの家電ブランド「レコルト」は、ポップなデザインやコンパクトな本体、コスパの良さから、一人暮らしや小人数世帯に人気。もちろん、見た目がカワイイだけでなく、機能面でも魅力的な製品を多く発売しています。

今回の注目は「回転系」と呼ばれる製品群。回転系とは刃が回転する家電……つまりミキサーやブレンダーといった食材を下ごしらえする製品です。2022年10月発売の「フードプロセッサー コンボ(RCP-6)」と「コードレス ハンディブレンダー(RHB-2)」は、どちらも特徴的な機能を持つ新製品。プレス向けの体験会で実際に使ってきました。

用途にあわせて2つのボウルを使い分けられるフードプロセッサー「コンボ」

フードプロセッサー コンボ(以下、コンボ)は、3つのアタッチメントを付属したフードプロセッサー。アタッチメントを変更することで、刻む、混ぜる、練る、つぶす、砕く、泡立てる、こねるという7種類の調理に対応します。

  • 本体上部のボタンを押すとブレードが回転するハンドプロセッサー コンボは、豊富な付属品が魅力。クリアボウルを装着した状態のサイズは、約幅17.0×奥行き17.0×高さ23.5cm、クリアボウル装着時の重さは約1.4kg

  • 1万円以下ながら、アタッチメントは3種類。左から、ブレード、こねパーツ、泡立てパーツ

特徴的なのが、傷つきにくく軽量なトライタン製のクリアボウルと、ステンレスボウルという2種類のボウルを付属していること。クリアボウルは食材を確認しながら調理でき、ステンレスボウルはニンニクや魚など、ニオイが残りやすい調理に便利です。

しかも、プラスチックボウルにステンレスボウルを重ねて収納できるので、収納時も場所を取りません。素材の異なる2種類のボウルが使えるフードプロセッサーはほかにもあるのですが、省スペースにはスタックできず、そして別売のボウルであることが多いもの。

  • クリアボウルとステンレスボウルは重ねて収納。フードプロセッサーのボウルでスタック収納できるものは意外と少ないのです

  • どちらのボウルにも対応するシリコン製のフタが1枚付属。使っていないボウルに食材を入れて保存することも

コンボを使うときは、まず目的に応じたブレードあるいはパーツをボウルにセットして、ボウルカバーとモーター部本体を取り付けます。あとは、本体上部のボタンを押している間だけ、ブレードが回転する仕組みです。

【動画】ボウルカバーに本体をセットし、上部ボタンを押して野菜をみじん切り(音声が流れます。ご注意ください)

  • 体験会では、コンボを使って餃子を。ステンレスボウルにざく切り野菜とコマ切れ肉、調味料を入れて餃子のタネを作ります。フードプロセッサーがあればミンチ肉がなくても大丈夫。混ぜる作業もしてくれるので手も汚れません

  • クリアボウルと、こねパーツを使って餃子の皮も作成。専用のフタがあるので、ボウルの中で生地を寝かせるのも手軽です

標準アタッチメントのブレードは、上下に4枚刃が配置されていてかなりパワフル。フードプロセッサーによっては刃が傷むために氷は調理禁止だったり、自宅の製氷機で作った氷のみ調理できたりします。コンボはより硬い市販のロック氷までしっかり粉々にできました。これは使い勝手がいいですね。

  • 市販のロック氷を砕いたところ。さらさらの粉状になりました、ちょっとジャリッとしているのでフラペチーノなどによさそう

  • 生クリームを使った泡立てパーツのデモンストレーション。10秒ほどで「9分立て」ほどのホイップが完成。さらに1~2分ホイップしてバターを作ることも可能

コードレスになったハンディブレンダー

一方のコードレス ハンディブレンダー(以下、RHB-2)は、名前通りのバッテリー式。ハンドブレンダーとは、鍋やカップの中で直接食材を攪拌(かくはん)したり潰したりできるブレンダー(ミキサー)のこと。手軽に使えて、さらに洗い物を減らせる家電です。

  • 新製品のコードレス ハンディブレンダー(RHB-2)。カラーはクリームホワイトとレッドの2色。シャフトをセットした本体サイズは約幅6.5×奥行き6.5×高さ38.0cm、重さは約620g。約500ml容量の樹脂製カップとフタも付属します。一見すると懐中電灯みたいですね

便利なハンドブレンダーをコードレスにして利便性アップ。電源が近くにない食卓でも使えるほか、「コンセントにプラグを差し込む」というちょっとした一手間がいりません。

数は少ないながらコードレスなハンドブレンダーは存在するのですが、多くが本体にプラグを差して充電が必要です。RHB-2は専用充電スタンドに立てて充電できるので、充電が手軽な点も魅力的。本体を立てたまま充電できるうえ、充電中にコードがダラリと垂れ下がらないので、見た目がスッキリしている点も気に入りました。

  • 充電スタンドにセットする珍しいタイプ。充電用の端子はUSB Type-Cです

使うときは、本体横のロック解除ボタンを押し、ロックを解除してから動作ボタン(高速/低速)を押している間だけブレードが回転。2重でセーフティが働くので、小さな子どもが間違って動かしてしまうことも避けられるでしょう(もちろん製品を出しっぱなしにして子どもから目を離すのはダメですよ)。

  • ロック解除すると約10秒間、本体上部のLEDが緑に点灯します。点灯中に動作ボタンを押すとブレードが回ります。LEDがオレンジ色に点灯したらバッテリー残量が少ない印です

  • シャフトの先は樹脂カバーが付いているので、フッ素コーティングされた鍋でも安心して使えそう。カバーは取り外すこともできます

コードレスだとパワーが不安になりますが、最大約14,000回転/分と十分なパワーを持たせています。体験会ではリンゴとセロリ、小松菜をハンディブレンダーでスムージーにしましたが、30秒ほどで小松菜の繊維もしっかりドロドロのスムージーになりました。

  • パワーの弱いハンドブレンダーだと小松菜の繊維部分が残ることもありますが、RHB-2は30秒間でしっかり全体が攪拌(かくはん)されていました

今回はフードプロセッサー コンボとコードレス ハンディブレンダーの2製品を体験しましたが、共通するのは調理の手軽さと料理のバリエーションが増えそうなところ。とくに、2つの新製品はいずれも特徴的な使いやすさがありながら、コストパフォーマンスもなかなかです。コロナ禍で自宅調理が増えたという家庭も多いと思いますが、フードプロセッサーやブレンダーを使用していないなら、一度「回転系」家電の導入を検討してみてはどうでしょうか?