本格的な冬が近づいてきました。冬といえばクリスマス、お正月、バレンタイン。そして、年末調整。
「面倒くさい」「よく分からない」と何かと敬遠されがちですが、その仕組みを「ピンとさせる」図解がTwitterで話題となりました。
「年末調整」や「確定申告」でよく見る“控除”ですが、「ピンとこない」人多いと思います。簡単に言うとコレです。
(@Tomojidien)より引用
ツイートにもある通り、所得控除は以下の15種類。
・雑損控除(災害や盗難などの損害を受けた人)
・医療費控除(医療費が一定額を超えた人)
・社会保険料控除
・小規模企業共済等掛金控除(小規模企業共済にお金を定期的に積み立てた人)
・生命保険料控除(生命保険料、介護医療保険料、個人年金保険料を支払った人)
・地震保険料控除
・寄付金控除(地方公共団体、公益社団法人、公益財団法人などに一定の寄付をした人)
・障害者控除(自分及び配偶者、扶養家族が障害者に該当する人)
・寡婦控除(配偶者と離婚・死別している人)
・ひとり親控除
・勤労学生控除(一定の水準以下の給与所得の学生)
・配偶者控除(年間の所得が48万円以下の配偶者がいる人)
・配偶者特別控除(年間の所得が48〜133万円以下の配偶者がいる人)
・扶養控除(扶養する家族がいる人)
・基礎控除(合計所得が2400万円以下の人)
この投稿を見た読者からは、「図解化がめっちゃ独特で好きです」「会社で毎年質問してくるおっさんたちに配りたい」「めちゃくちゃ有益ですね。この辺をよく分からずに年を越すことのないように、もう一度学び直します」「分からない人に説明するのに最高」「要するに15人のプロレスラーに頑張ってもらおうということですね」などの声があがりました。
なかなか覚えられないのは皆さんも一緒のようで、少しホッとしますね。投稿者である、ねこみちさんに、お話をお聞きしました。
見落としやすい控除を教えて!
――今回の投稿をしようと思ったきっかけはありますか?
年末調整や確定申告の時期ですが、多くの方が「控除」という言葉の意味や重要性の理解は難しいだろうと思っていました。そこで「控除」の意味と必要性をなんとなくでも理解して納得した上で、年末調整や確定申告をしてもらいたかったからです。
――なぜ控除をした方が良いのでしょうか?
手取りが増えるからです。
――多くの人が見落としがちな控除があれば、教えてください。
20歳以上の大学生、大学院生の子どもの国民年金を払った時に使える「社会保険料控除」。また、別居の親に仕送りをしている人は、一緒に住んでいなくても受けられる「扶養控除」があります。さらに、2020年に新設されたばかりなので、知らない人が多い「ひとり親控除」。そして、iDeCoを始めたばかりでよく忘れてしまう「小規模企業共済等掛金控除」です。
――確定申告や年末調整を「面倒だな…」と思っている方へ、メッセージをお願いします!
会社員の場合、会社は毎月「ざっくり多め」に税金を集めています。それを精算するのが年末調整ですが、これをサボると無駄に多くの税金を支払うことになり、手取りが本来の金額より少なくなります。
「控除」を知ると、確定申告や年末調整が分かるようになり、手続きが楽になり、お金も戻ってきます。ぜひ、この機会に「控除」に興味を持ってもらえれば嬉しいです。
ねこみちさんの投稿のおかげで今年の控除はバッチリですね。面倒な手続きも、仕組みを理解することで取り組みやすくなるのではないでしょうか。
全部しっかり終わらせられたら、今年1年間頑張った自分へのご褒美も忘れずに!
「年末調整」や「確定申告」でよく見る"控除”ですが、「ピンとこない」人多いと思います。簡単に言うとコレです。 pic.twitter.com/vRZ7kr4xXh
— ねこみち|毎日図解でお金を学ぶ (@Tomojidien) November 7, 2022