共有名義不動産問題研究所は11月8日、「子どもがいる夫婦の持ち家に関する考え方」に関する調査結果を発表した。調査は10月12日~16日、離婚経験者(婚姻時、持ち家で子どもがいた共働きの夫婦)1,013名(男性507名、女性506名)を対象にインターネットで行われた。

  • どのように住宅ローンを組みましたか?

    どのように住宅ローンを組みましたか?

婚姻時に持ち家を購入した際に、「どのように住宅ローンを組みましたか?」と質問したところ、約6割が「夫単独」(59.7%)と回答。次いで「夫婦ペアローン」(17.7%)、「妻単独」(8.0%)、「親子ペアローン」(2.3%)、「親子リレーローン」(2.3%)という結果に。

「持ち家の名義」についても、「夫」(66.8%)が最も多く、次いで「妻」(13.3%)、「夫婦共同」(12.9%)と続いた。

  • 離婚する際の不動産処分の話しはしていましたか?

    離婚する際の不動産処分の話しはしていましたか?

続いて、「住宅ローンを組む際に、もしも離婚する際の不動産処分の話はしていましたか?」と質問したところ、72.8%が「いいえ」と回答。離婚のことを念頭に置いてローンを組む人は、やはり少ないよう。

一方、「はい」(27.2%)と回答した人に取り決めの内容を教えてもらったところ、「裁判沙汰にしない」「全て息子へ」「住宅は夫が住みながら住宅ローンを払い、妻が出ていく」「家は夫、養育費や財産分配は毎月の支払いとする」などの回答が寄せられた。

  • 離婚後の住居

    離婚後の住居

離婚後の住居については、「そのまま持ち家に住み続けている」(46.6%)が最も多く、次いで「新しく賃貸を借りている」(26.2%)、「実家に戻っている」(13.2%)という結果に。

そこで、「新しく住居を探す際に大変だったこと」を教えてもらったところ、「貯金がない」(21.3%)、「条件に合う物件が見つからない」(19.8%)、「収入がないため審査が通らない」(11.9%)、「育児や仕事探しなどと並行して探すため、時間と労力がかかる」(11.9%)と続いた。

最後に、「離婚後の住居問題をはじめ離婚後に起こる様々な問題に対して、離婚前に想定できていましたか?」と質問したところ、「全て想定できていた」人は16.5%にとどまり、4割超が「あまり想定できていなかった」「全く想定できていなかった」と回答した。