ノボ ノルディスク ファーマは11月7日、「肥満」と「肥満症」に関する調査結果を発表した。調査は9月16日~26日、47都道府県それぞれにおける、BMI 25以上の20〜75歳の男女各100名(計9,400名)を対象にインターネットで行われた。

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まず、自身の現在の体型に満足しているかを尋ねたところ、「満足している」はわずか4.2%にとどまり、95.4%が「今より痩せたい」と回答。何キロ痩せたいのかと聞くと、86.6%が「5kg以上」にのぼり、「10kg以上」でも49.0%を占める結果に。

また、新型コロナウイルス感染症の流行前と現在で体重に変化があるかを尋ねたところ、37.5%「増えた(かなり+少し)」と回答。特に、「埼玉県」(45.5%)、「石川県」(45.5%)、「熊本県」(44.5%)で多かった。

次に、「減量」や「ダイエット」の経験について聴取した。その結果、減量やダイエットに取り組んだことが「ある」人は86.4%。これまでに「10回以上」挑戦したという人も14.0%いることが明らかに。

減量・ダイエット方法としては、「間食やおやつを控える」(51.5%)、「食事制限 (回数、量、カロリーなどを減らすなど)」(47.1%)、「食べ方に気をつける (よく噛む、規則的に食べる、野菜を多くするなど)」(38.1%)が上位に。一方、病院を頼る人はまだ少なく、「病院に行き、医師に相談する」は4.1%と少数。

また、「減量」や「ダイエット」の結果、リバウンドしてしまった人は94.6%。成功しなかった理由を聞くと、1位「ストレスが溜まった」(42.5%)、2位「面倒になった」(41.6%)、3位「効果が実感できなかった」(38.2%)となった。

次に、「肥満」と「肥満症」の違いを知っているかと尋ねたところ、71.3%が「全く知らない」と回答。

日本ではBMI 25以上が「肥満」と定義されており、さらに、その度合いによって「肥満 (1度)」〜「肥満 (4度)」に分類される。 肥満症は、「肥満」で、かつ肥満と関連する健康障害がある、または内臓脂肪蓄積があり、医学的に減量が必要な慢性疾患と定義されている。

「肥満症」がどういうものであるか知っている人は「なんとなく」を含めても8.8%にとどまり、都道府県別では、「和歌山県」 (12.5%)、「北海道」「宮城県」「徳島県」「佐賀県」「大分県」(いずれも12.0%) で多かった。

過去に太っていることが原因で他人からネガティブなことを言われたことがあるかを聞いたところ、47.5%が「ある」と回答。具体的には、「運動不足である」(49.1%)、「だらしがない、怠惰である」(38.7%)、「食生活や生活習慣が乱れている」(32.9%)、「自己責任である」(30.3%)と言われた経験がある人が多かった。