マイナビは11月10日、「正社員の賃金上昇実態と生活満足度調査」の結果を発表した。調査は9月30日~10月2日、20代〜50代の正社員1,200名(各年代300名)を対象にインターネットで行われた。
現在の年収を聞いたところ、「300〜500万円未満」(40.0%)が最も多く、次点は「500〜700万円未満」(23.5%)で、中央値は450万円。自身の年収については、「低すぎる」(43.0%)と感じている人が多く、「妥当」(33.3%)を上回る結果に。また、見合うと思う年収を聞いた結果、理想と現実の年収差はおおむね100万円と大きなギャップがあることがわかった。
また、5年前と比べての年収の変化を聞くと、「上がった」が41.9%で、上昇額の中央値は50万円という結果に。また、5年後の賃金の見通しは「変わらないと思う」(46.6%)が「上がると思う」(37.3%)を上回り、賃金の上昇に悲観的な人が多いことがわかった。
今の生活の金銭的な満足度について聞くと、57.8%が「不満」と回答。特に、年収が「300万円未満」(77.1%)と「300万円~500万円」(64.0%)の層で不満率が高く、一方、年収「500万円以上」では「満足」と「不満」がほぼ同等に。「700万円以上」では「満足」の方が多く逆転した。
また、金銭的理由で出費をためらう・諦めるものがあるか聞いたところ、「趣味・娯楽」(36.8%)、「被服・美容」(32.1%)、「交際費」(30.3%)が上位にあがった。
将来の生活への金銭的不安については、71.5%が「不安」と回答。また、年収を上げるために行っていることを聞くと、「今の会社で年収を上げるための勉強・リスキリングを行っている」(20.2%)、「今の会社以外の収入は得ていないが、検討している」(15.4%)と、スキルアップを考え活動・検討している人が一定数いることが明らかに。一方、「特に何もしていない」は50.%と半数を超えた。